町田市立国際版画美術館にて開催されている「浮世絵風景画 - 広重・清親・巴水 三世代の眼 -」展を再訪する。なぜなら前期・後期で全作品の展示替えが行われたからだ。
前期の展示を観に来た時にも書いたが、今回の「浮世絵風景画」展は、副題にあるように、江戸時代の歌川広重、明治時代の「光線画」小林清親、そして大正・昭和時代の「新版画」川瀬巴水の三世代にわたる絵師たちによる抒情性豊かな浮世絵風景画を、これでもか、というくらいのボリュームで展示している。前後期でそれらを総入れ替えしており、見ごたえ十分の展覧会となった。
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最初のコーナーでは、江戸から東京へ移り変わる中で、3人の絵師が同じ場所を描いた絵を並べて展示している。前期は神田明神、芝増上寺、亀戸天神だったが、後期は新大橋、隅田川(待乳山、向島)、浅草寺、御茶の水、日本橋、滝野川(王子)、小金井(桜)などである。
そして歌川広重、小林清親、川瀬巴水、それぞれの浮世絵風景画が「これでもか」というように展示されている。前後期合わせて非常に充実した風景画の展覧会を満喫した。図録も購入。370もの作品について、1枚1枚に丁寧な解説がつけられており、読み応え十分の図録である。
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