Muranaga's View

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麻布台ヒルズを楽しむ。「カルダー:そよぐ、感じる、日本」展を見る。(麻布台ヒルズギャラリー)

退職して「毎日が日曜日」。1ヶ月限定の「引退生活」を楽しんでいる。休日の混雑を避けられるのが嬉しく、新名所、麻布台ヒルズに出かける。麻布台ヒルズの森 JP タワーのタワープラザには 4月に来ているが、今回は低層のガーデンプラザが目的地になる。

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目的は二つ。一つは麻布台ヒルズギャラリーに行き、 NHK「日曜美術館 アートシーン」で紹介されていた「カルダー:そよぐ、感じる、日本」展を見ること。

もう一つはこれも NHK「サラメシ」で紹介されていたステーキレストラン「らいむらいと」でランチをすることである。

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「カルダー:そよぐ、感じる、日本」展の概要を Web サイトから引用する:

アレクサンダー・カルダーによる東京での約35年ぶりとなる個展「カルダー:そよぐ、感じる、日本」を開催します。本展は、アメリカのモダンアートを代表するカルダーの芸術作品における、日本の伝統や美意識との永続的な共鳴をテーマにしています。この展覧会は、ニューヨークのカルダー財団理事長であるアレクサンダー・S.C.ロウワーのキュレーションと、Paceギャラリーの協力のもと、カルダー財団が所蔵する1920年代から1970年代までの作品約100点で構成され、代表作であるモビール、スタビル、スタンディング・モビールから油彩画、ドローイングなど、幅広い作品をご覧いただけます。 カルダー自身は生前日本を訪れたことはありませんでしたが、日本の多くの芸術家や詩人に受け入れられました。それは、今日、彼の作品20点以上が日本国内18箇所の美術館に収蔵されていることからもわかります。

アレクサンダー・カルダーとはどういう人だったのか?これも Web サイトから引用する形で紹介する:

アレクサンダー・カルダー(1898年〜1976年)

カルダー(1898年ペンシルベニア州ローントン生、1976年ニューヨーク市没)は、20世紀を代表する芸術家です。古典的な芸術家の一家に生まれた彼は、針金を曲げたりねじったりすることで、立体的な人物を空間に「描く」という新しい彫刻の手法をあみだし、芸術活動をスタートさせました。吊るされた抽象的な構成要素が、絶えず変化する調和の中でバランスを保ちながら動く「モビール」の発明で最もよく知られています。1931年にマルセル・デュシャンによって造られた「モビール」という言葉は、フランス語で「動き」や「動因」を意味します。初期のモビールにはモーターで動く作品もありましたが、しだいにカルダーは作品を機械駆動させることをやめ、気流や光、湿度、人間の相互作用に反応する作品を多く制作していくようになります。モビールの重要な要素として「動き」を用いた彼は、キネティック・アートの先駆者の一人となりました。また、カルダーは、芸術家仲間でもあるジャン・アルプが「スタビル」と名付けた静止した抽象的な作品も制作しています。

カルダーは、動く彫刻であるモビールによって近代彫刻の概念を一変させ、最もその名を知られていますが、絵画、ドローイング、版画、宝飾品など、数多くの作品を制作し、幅広い分野で活躍しました。1950年代以降になると海外からの制作依頼に関心を向けるようになり、ボルトで固定した鉄板を使った壮大なスケールの屋外彫刻の制作にますます力を注ぐようになりました。今日、これらの記念碑的な作品は、世界中の公共スペースで見ることができます。

そう「モビール」の発明者なのだ。

展覧会の会場に入ると、さまざまな「モビール」が現れる。そのバランスのとれた微妙な動きから、風の存在を感じることができる。

「らいむらいと」は、市ヶ谷の老舗ステーキレストラン。麻布台ヒルズの若手開発者が「自分のお気に入りの店にぜひ来てもらいたい」と誘致した。平日にもかかわらず、開店の 11時には短い行列ができていた。看板メニューのチーズハンバーグだけでなく、隠れた人気メニューだという牛ロース肉のチーズはさみ揚げが気になったので、二人それぞれ頼んで少しづつシェアすることにした。美味。