Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

ステーションワゴンはどこに行った?

愛車アヴァンシアの2回目の車検が無事終了、今回はすり減ったタイヤを新しいものに履き替えたため少々高額の出費になったが、加速・減速ともにグリップが増し、またロードノイズも軽減された。快適である。第三京浜を飛ばして、みなとみらい・ランドマークプラザ古奈屋までカレーうどんを食べに行く。

アヴァンシアは室内空間が広く後席がゆったりとしているステーションワゴン。ミニバンを卒業した家族をターゲットとして発表されたものである(同じようなコンセプトの車としては、最近ではマーク X ジオがある)。商業的には成功しなかったが、個人的にこのコンセプトが気に入り、アヴァンシアが生産終了・絶版となる前にスポーティモデルであるヌーベルバーグを購入した。オデッセイからの乗換えであった。

あれから5年。2回目の車検を迎えるともなると、たとえどんなに気に入った車であれ、買い換えという選択も視野に入ってくる。そこで各社のカタログ・パンフレット類を集めてみたのだが…。日本製のミドルクラスのステーションワゴンがどんどんなくなっているようなのだ。

日本が世界に誇る レガシィ・ツーリングワゴンは別格として、それ以外はマツダアテンザ・スポーツワゴンが目立つくらいである。ステージアなどのワゴン専用車は絶版となり、ホンダ・アコードの次のモデルチェンジでも、ワゴンモデルが発売されないのでは?と言われている。

この背景には日本でのミニバン人気があると思われる。ミニバンの方が室内空間も広く取れるし、いざという時に人数も多く乗れる。またホンダの低床・低重心ミニバンのように走行性能も向上している。日本市場ではセダンかミニバンかに二極化していく中、ステーションワゴンというジャンルの存在意義が薄れていっているのであろう。

このように日本車の中でステーションワゴンを選ぼうとすると、その選択肢はかなり狭められる。その一方で欧州車はステーションワゴンの種類が豊富である。AudiBMW、Mercedez-Benz、VolkswagenVolvo …。いずれもセダンに対応するワゴンモデルが必ず存在する。ラインナップが豊富なのはよいが、同格の日本車に比べて、価格が高くなってしまうのが難点である。

そういう訳で今回は買い換えを見送り、アヴァンシアとの暮らしはしばらく続いていく。この1−2年は各社のモデルチェンジの状況を見ながら、アヴァンシアの後継を探すことになりそうだ。

現在最も気になるのは レガシィ・ツーリングワゴンである。2006年の夏休みに北海道でこの車を運転した時の乗り心地は今でも忘れられない。2003年に現行モデルが出て以来、マイナーチェンジのたびに熟成が進んでいる。ゆったり運転派の僕としては、 Urban selection における、2500cc の自然吸気エンジンと、充実した装備が見逃せない。今年、現行モデルの最後のマイナーチェンジが行われると見られ、フルモデルチェンジは来年と言われている。熟成の現行モデルを狙うか、新モデルを待つか。時期的に悩ましいところである。

一方、ホンダのオデッセイとアコードは、2008年後半にフルモデルチェンジが行われると言われている。昔オデッセイに乗っていたのでミニバンに興味はないが、アコード・ワゴンは要チェックである。ホンダは欧州では アコード・ツアラーと呼ばれるコンセプトカーを既に発表済みである。これが日本でアコード・ワゴンとして発売されるのかどうか、一人のホンダファンとして注目している。