Muranaga's View

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レヴォーグ STI Sport を試乗、1.6GT との違いに驚く

週末ディーラーに出かけて、レヴォーグ 1.6 STI Sport を試乗、所有している初期モデル A型のノーマルグレード 1.6 GT と乗り比べてみた。レヴォーグは今年のモデルチェンジで C型となり、かつ、STI とのコラボレーションにより、STI Sport という最上級グレードが用意された。従来の STI によるコンプリートカーが、完成車をいったんばらして STI で組み立てなおす数百台の限定生産だったのに対し、レヴォーグ STI Sport はカタログ掲載の量産モデル、つまりスバルの生産ライン上で製造されるカタログモデルである。消費者にとってみると、STI の限定感は薄れるが、逆にいつでも購入することのできる安心感がある。

外見上は、まずボルドーレッドのインテリアが目を引く。フロントマスクも下に向けて横に広がるデザインに変更されている。底辺が長い台形の開口部となったフロントマスクの違いは、さすがにオーナーでないと気づかないかもしれない。写真の手前が STI Sport、奥が GT-S である。



試乗コースは一般道を約5分。ディーラーが新たに出店して以来 1年ということで、初めて走るコースだがアップダウンもあり、結構アクセルを踏み込める設定になっている。僕の運転で 1周、さらに息子の運転で 1周させてもらった。

実際に乗ってみると、全く同じパワートレインなのに「こんなに違うんだ」というのが素直な感想。静粛性が増している。タイヤがインチアップしているのにもかかわらず、道路からのノイズが抑えられている。フロントに装備されたビルシュタインのダンパーの力であろうか、段差や小さな凸凹をうまくいなすし、細かい路面のざらざらを拾わない。ボディー剛性も高められている。全体に硬めだった乗り心地が緩められ、質感が高くなっている印象を受けた。ドアを閉めた時の音も違う。

STI というブランドに、より「走り」を求める人にとっては「ちょっと違う」ということになるのかもしれない。個人的には、4代目レガシィのしなやかな走りが好きだったので、この質感向上に振った STI Sport の方向性はウェルカムである。つい今持っている 1.6GT を下取りに出すといくらになるのか、見積もってもらうことに。本革シート、コーナーセンサー、カーナビ、後部カメラなどフル装備なので、結構高額で引き取ってもらえることがわかった…。もちろん乗り換えないけど。今は。ちなみに今発注して、納車は12月だそうである。

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