Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

雑誌読み放題サービスは便利だけれど、危険でもある

月額 300-400円で雑誌読み放題の時代になっていることに、最近まで気づかず、相変わらず最寄り駅の本屋で雑誌を立ち読みしていた。迂闊だった。

雑誌読み放題サービスの比較記事(たとえば applioXERA )を参考に、まずは1ヶ月の無料お試しをやってみることにした。タブレットスマートフォン、PC いずれのデバイスでも見られるし、広範囲の雑誌がカバーされていて、非常に便利である。普段なら絶対読まない雑誌を覗いてみたり、「あ、こんなのもあるんだ」と雑誌の存在自体に気づかされたり。

全て紙版のページが見える訳ではなく、たとえば「週刊東洋経済」とか「週刊ダイヤモンド」などのビジネス系の週刊誌は、紙版からの抜粋であったりする。紙版を買って欲しいのか、それとも出版社からフルの電子版を定期購読するプロモーションの位置づけなのか。一方、日経ビジネスは自社コンテンツに自信があるのだろう、自社で電子版サービスを開始した(月額 2,500円、2019年3月末まで無料)。実は The Economist という英国のビジネス誌を定期購読しているのだが、最近はほとんど読むことができていない。その代わりに日経ビジネス電子版を購読するのもありかな、と考えたりしている。

さて雑誌読み放題だが、サービスによってカバーされている雑誌が微妙に違う。たとえば dマガジンには、「週刊文春」や「週刊新潮」があるのに、楽天マガジンにはない。一方、楽天マガジンには Forbes Japan「ナショナルジオグラフィック日本版」があり、何と「将棋世界」もある。車関係で言うと、楽天マガジンは Motor Magazine を、dマガジンは Car GraphicEngine を配信している。個人的な趣味・好みからすると、楽天マガジンを選ぶことになると思う。アプリの使い勝手も、dマガジンより楽天マガジンの方が使い易い。

それにしても雑誌読み放題サービスは危険である。まず危険なのは、スマホのデータ通信容量である。通勤途中に iPhone で読んでいたら、1週間で 4GB 近く使ってしまった。このままだと追加で通信料金を払う羽目になる。家にいる時に予め WiFi でダウンロードしておくか、iPhone で外出中に雑誌を読むのはやめて、家にいる時に iPad / PC で読むのに限定するか。使い方をよく考えないといけない。2つ目の危険は、記憶容量である。ダウンロードして読んだ雑誌をこまめに消していかないと、デバイスの記憶容量を圧迫する。

そして3つ目の危険は、物欲が刺激されることである。最近はモノ系・ガジェット系の雑誌を読まないで済ませていたのだが、たとえば『アマゾン大全』のようなムックが読めてしまうのが大変よくない。「あぁ、こんな便利なものやサービスがあるんだ」と気づかされ、余計な物欲が刺激されてしまう。別に欲しいとも思っていなかったドライブレコーダーも、何となく必要なモノに見えてきてしまう。これが雑誌読み放題サービスの最大の危険かもしれない。

さまざまな家電・ガジェットの中で Amazon でのユーザ評価が高いものを、さらにプロの目で見て紹介している。また「こんな便利なものがあるんだー」と、小さな発明にも驚かされる。物欲が刺激されるムック。

appllio.com

xera.jp

magazine.rakuten.co.jp

magazine.dmkt-sp.jp

info.nikkei.com

www.economist.com