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ゴルフ・レッスンメモ:スイング編「手打ち+ボディーターンで距離と方向性を出す」

念願の「100切り」を達成して嬉しい限りである。ちょうどその 1週間前あたりから練習場でのショットが安定してきたと感じている。アイアンで芯を捉える率が上がり、距離も伸びた。実は「(ほんのちょっとだけ)開眼した」のではないかと秘かに思っている(もちろん「開眼」しても、それは一時的なものだとわかってはいるのだが…)。前回のレッスンメモ:「左股関節で壁を作り、上体を回転させる」から 3ヶ月の間、どういうテーマで練習をしてきたかを振り返ってみる。

まず「下半身の回転・足の動き・右腰の動き」である。

  • 股関節を入れて腰を落とした安定したアドレスをとる。切り返しで上体を突っ込まない。
  • 左股関節で壁を作って打つ際に、左膝を伸ばす。切り返しで踏み込んだ左足を真っ直ぐ縦に伸ばす。左足で後ろに地面を蹴るイメージである。左膝は左に流れない。縦に伸ばす。
  • 同時に体の回転・右腰を入れるとともに、フィニッシュでは左足の後ろに右膝を素早くくっつける。切り返し時に右膝は前に出ない(「膝を割らない」)。

次に左足を軸にした「上半身・肩の回転・頭の位置(ビハインド・ザ・ボール)」である。

  • 頭を左に動かさない。右に残すくらいの気持ちでいい。そのくらいで頭の位置は動いていない。ビハインド・ザ・ボールである。
  • 下半身の回転に合わせて、肩を最後までしっかり回す。この時ボールが左に行くのは引っ張っている証拠。右斜め前にクラブを出すことを忘れない。
  • 逆にボールが右に行くのは、肩の回転が止まるから。右肩を最後までしっかり回転させる。
  • この時右足に体重を残さず、左足を軸に回転させる。

シャフトのしなり戻りを、インパクトと同期させるための、下半身と肩の回転である。無理にダウンブローに打たなくても、横からしっかり払うくらいの意識、あるいは置いてあった球が払った瞬間に見えなくなる感覚の時にうまくヒットする気がする。

そして最後に「手打ちによるリストターン(アームローテーション)」である。

  • 手打ちで軽く打つ練習をする。この手打ちでリストターン(アームローテーション)させる。
  • 右手が被った状態でインパクトするくらいの感覚を持つとよい。
  • リストターンを効果的に使うために、右手は最初から最後まで添えるだけの感覚。ただし親指と人差し指はしっかりくっついている。
  • 手打ち(リストターン)だけだとボールは左に出る。その時は下半身の回転を使ってタイミングを遅らせる(下半身の回転が早ければその分ボールは右に行く)。
  • 逆にボールが右に出る時は、リストターンを早めに行って調整する。
    • 特にドライバーの時に、意識的に右手を被せてインパクトすると、ボールが大きく右に逸れることはなくなる。
  • ショートアイアンなど方向性を重視したい時は、リストターンの量を自分で調整する。

この「手打ちで軽く打つ」脱力感が、僕にとっては一つの飛躍になった気がする。実は手打ちで軽く打った時の方がボールがジャストミートして飛ぶのだ。気持ちのいい音を残してボールが飛んでいく。もの足りないくらいの感覚の方が実は飛ぶ。今までいかに力が入っていたことかを示している。「手打ちでジャストミート+下半身の回転」により、ドライバーで 200-220ヤード、7I で 130-140 ヤード飛ぶようになったと思う。いずれ 6I で 150ヤードくらい飛ばしたいものである。

気をつけるべきは:

  • とにかくダウンスイングで力を抜くこと。ボールを叩くのではなく、ターゲットに向かって運ぶ感覚を持つのがよいらしい。
  • ドライバーこそ、本当にもの足りないくらいの気持ち、つまり 70-80% くらいの力で振る。その方が方向性が安定する。距離も 200-220ヤードくらい出る。何回打っても狙った方向に真っ直ぐ行くよう、力の加減をマスターしていきたい。
  • ボールが芯に当たらない時は、ハーフスイングで調整する。当たりだしたら徐々にスイング幅を大きくしていく。

この 3ヶ月間取り組んできたテーマは、その組み合わせが大切である。左股関節を入れた壁ができずに体を開いた状態で手打ちすると、単に引っかけただけのボールになる。左半身で壁を作り、インサイドアウトでスイングしつつ、手打ち・リストターンを使う。これがうまく組み合わさると、綺麗なドローボールが生まれる。

この手打ちと下半身の動きを組み合わせるのは、桑田泉プロの「クォーター理論」にも出てくる話である。「手打ち(アームローテーション)」はクラブのトルクを利用したフックの動き、「ボディーターン」はスライスの動き、これらを組み合わせてストレートの動きを作り出す。このことを、「手打ち」(アームローテーション)→「足の裏」(右足の裏を後方見せる下半身ターン)と呼び、この二つの動きの間隔を徐々に短くしていくことでストレート系のドローボールを生み出していく。

追記:2012.9.29

昨夜3時頃までカラオケで歌っていたせいか、今日のゴルフ練習は絶不調。アイアンがシャンクしまくり。切り返しの後、ダウンスイングで上体が前に被さっている(つんのめっている)ためである。10cmほど奥にもう一つボールを置いて、手前のボールを打つのが即席の修正法。さらにターゲットに向かってラインを出す、ボールを運ぶイメージを持つこと。

ボールも右に行きがち。リストターンのタイミングを早めて、切り返しの直後から手首を返していくイメージでスイングする。この「手打ち」によるリストターンと、下半身の回転のタイミング合わせが微妙で難しい。先週は見事にタイミングが合って、綺麗なドローボール連発であったが、今日は全然ダメ。うまくミートするショットと、右に出たりシャンクしたりするショットとの違いが、自分の中では紙一重である。今日はあまりうまく行かず、終始どんよりした気分で練習をしていたが、最後のドライバーショットが会心の出来、230ヤードは飛んでいそうな一発でほんのちょっとだけ救われた。

調子のいい日もあれば悪い日もある。めげずに精進しよう。

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