歩くペースに緩急をつけることで「筋トレ」ができるウォーキングを試みている。それと同時に、ふだん歩く時の体の使い方を正すべく、「体幹ウォーキング」を学ぶ。
基礎代謝アップするための筋トレがあり、体脂肪を燃焼させる有酸素運動としてのウォーキングがある。金哲彦氏は、歩く時に「体幹を使う」ことを提唱している。「体幹ウォーキング」の4つの基本は以下の通り:
- 背骨のS字湾曲がしっかり作られるように正しく立てること
- 肩の力を抜き、胸を開くことで正しい骨格を形づくれる
- 腕を振るとき、背中の肩甲骨も同時に動いていること
- 腕を前に出すよりも、後ろに引くことを意識する
- 肩甲骨が動くように腕を後ろに引くと、それに連動して骨盤が動き出す
- 骨盤から脚が前に出ること
- 脚は鼠径部からではなく、骨盤から前に出るように心がける
- 着地した足に体重と重心(丹田)がしっかり乗ること
- 着地した足に、上半身がしっかり乗り込むイメージ
- 着地の際、へその下にある重心(丹田)が後ろに残るのではなく、着地した足にしっかり重心と体重全体が乗る
肩甲骨、骨盤、丹田という3つのポイントを正しく使う。
- 肩甲骨を動かすには、その周辺の筋肉がほぐれていることが前提。上半身の筋肉のストレッチを行う。
- 骨盤が後傾していないこと、前に傾き過ぎて反り腰になっていないことが条件。腰を前後左右に回すと骨盤周辺の筋肉が緩み、可動域が大きくなる。
- 丹田はへその下。片足で着地をする時に丹田を意識する。
歩きながら体幹を意識するコツで、より効果的なフォームを作れる:
- 丹田とその周辺の腹筋群を、両手の指先で軽く叩いて刺激を与える
- 骨盤の後ろ側にある臀筋群を、両手で叩いて刺激する
- 左右の肩甲骨を引き寄せて、胸を開く動作を繰り返す
- 肘を強めに引くことで、肩甲骨周辺の筋肉と肩関節に刺激が入り、上半身の動きが楽になる
- 歩きながら下を見て、着地の位置を確認する。丹田の真下に着地できると、前方を見る視界の中に足先は見えなくなる
慣れてきたら、歩くリズムと呼吸も整えてみる:
きちんと体幹を使った歩き方ができるようになるには、結構、意識するポイントが多い。ふだんから「体幹ウォーキング」ができるようにフォームを整えていきたいものである。