旧ブリヂストン美術館が5年間の休館を経て、新しくアーティゾン美術館として生まれ変わって開館した。秋の3連休の初日、ようやく訪れることができた。
この日開催されていたのは「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」展、そして石橋財団コレクションの中から「青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち」展である。これらの展覧会については、稿を改めるとして、ここではアーティゾン美術館そのものについて紹介する。一言で言うと、東京駅のすぐ近くという都会の真ん中にありながら、そこは美しい別空間。非日常的な時間を過ごすことができる場所である。
大きな吹き抜けのある建物の中を巡ると、たくさんの美しい絵に出合える。その多くは写真撮影可となっている。
ミュージアムカフェの料理は美味しいだけでなく、見た目も工夫されている。ショップで手に入れた展覧会の図録を読みながら、絵画鑑賞の余韻に浸ることができる。
ちょっとだけ贅沢なひと時を過ごせる美しいミュージアム。また来訪するのが楽しみである。