Muranaga's View

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石橋財団コレクション選の展示も見ごたえがあるアーティゾン美術館

アーティゾン美術館は、素晴らしい建物と言い、西洋画だけでなく日本画にも力を入れているコレクションと言い、石橋財団の豊富な財力を示している。2,800点ものコレクションの中から一部を選んで展示している展覧会も見ごたえがある。

muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com www.artizon.museum

西洋近代絵画、日本の洋画が展示されている。写真撮影可というのが、日本の美術館としては画期的だと思う。

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ルソー《牧場》1910年

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カンディンスキー《自らが輝く》1924年

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パウル・クレー《羊飼い》1929年

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キリコ《吟遊詩人》1948年

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岡田三郎助《婦人像》1907年

特集コーナー展示として、青木繁坂本繁二郎古賀春江が紹介されている。アーティゾン美術館の前身、ブリヂストン美術館創始者である石橋正二郎の故郷、久留米にゆかりのある画家たちである。

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青木繁《海の幸》1904年

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青木繁《わだつみのいろこの家》1907年

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坂本繁二郎《能面と鼓の胴》1962年

石橋正二郎の小学校時代の図画教師が坂本繁二郎であり、夭逝した青木繁の作品の散逸を惜しんだ坂本が、青木の作品を集めて美術館を作ってほしいと語ったという。これを機に、石橋正二郎は絵画蒐集を本格化させた。