博覧強記のライフネット生命会長、出口さんによる(出口さんの解釈に基づいた)世界史入門。いくつかのテーマを選んで、歴史の流れを大づかみにとらえ、それが現代に、あるいは日本史にどうつながっているかがわかる、楽しい歴史読み物になっている。
- 作者: 出口治明
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2014/02/22
- メディア: 単行本
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取り上げているテーマは、以下の通りでなかなか興味深いものばかり:
- 世界史から日本史だけを切り出せない。世界史から日本を見る。
- なぜ宗教は生まれたのか。キリスト教、仏教の場合。
- 中国を理解する四つのキー:中華思想・諸子百家・遊牧民対農耕民、始皇帝による文書行政
- キリスト教の変遷:ローマ教会と東方教会、ローマ帝国との関係
- ドイツ・フランス・UK(イングランド)の成り立ち
- 交易の歴史:地中海、ハンザ同盟、モンゴル帝国
- 遊牧民族のイスラム化(トゥルクマン)
- 「人工国家」アメリカの特殊性とフランスとの対比
- アヘン戦争(西洋が優位になった分水嶺)、西洋史観の成立と見直し