Muranaga's View

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さまざまな愛のかたちが示される「ルーヴル美術館展 愛を描く」(国立新美術館)

ルーヴル美術館から愛をテーマにした絵画が来日している。国立新美術館で開催されている「ルーヴル美術館展 愛を描く」

www.ntv.co.jp

Web サイトにある展覧会の概要を引用する:

ルーヴルが誇る珠玉の“愛”の絵画が一堂に!

人間の根源的な感情である「愛」は、古代以来、西洋美術の根幹をなすテーマの一つであったといえるでしょう。ギリシアローマ神話を題材とする神話画、現実の人間の日常生活を描く風俗画には、特別な誰かに恋焦がれる神々・人々の情熱や欲望、官能的な悦び、あるいは苦悩や悲しみが、様々なかたちで描かれています。一方、宗教画においては、神が人間に注ぐ無償の愛、そして人間が神に寄せる愛が、聖家族、キリストの磔刑、聖人の殉教といった主題を介して、信者たちに示されています。

本展では、西洋社会における様々な愛の概念が絵画芸術にどのように描出されてきたのか、ルーヴル美術館の膨大なコレクションから精選された73点の絵画を通して浮き彫りにします。16世紀から19世紀半ばまで、西洋各国の主要画家の名画によって愛の表現の諸相をひもとく、かつてない趣向の展覧会です。ぜひご期待ください。

ギリシア・ローマの神々の愛、キリスト教における神の愛、神への敬愛、親子愛・家族愛。そして 17世紀のオランダ風俗画や 18世紀のフランス絵画に見られる人間の愛。

ジェラール《アモルとプシュケ》または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》1798年

新古典主義の画家ジェラールが 1798年のサロンに出品し、注目を集めた《アモルとプシュケ》について、Web サイトにある解説を引用する:

フランス革命により社会が大きな転換期を迎えた18世紀末から19世紀初めには、手つかずの自然のなかで純朴な若者たちが愛を育むというセンチメンタルな牧歌的恋愛物語が流行します。新古典主義の画家フランソワ・ジェラールの傑作《アモルとプシュケ》では、春の野の花が咲く自然のなかに配された、はかない思春期を思わせる恋人たちの姿に、無垢な愛に対する当時の関心を読みとることができるでしょう。

ギリシアローマ神話、聖書の物語についての教養があり、さらにイコンを知っておくと、こういう展覧会は楽しめるんだろうなぁ。美しい絵画たちを前に、自分の知識不足・勉強不足を改めて感じた次第。

ミュージアムショップでは下記の本が売られていた。参考書ということだろう。