Muranaga's View

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特別展「富士と桜 ―北斎の富士から土牛の桜まで―」(山種美術館)

日本を代表する山と花、富士山と桜をテーマにした日本画の展覧会に足を運ぶ。山種美術館で開催されている特別展「富士と桜 ―北斎の富士から土牛の桜まで―」である。Web サイトにある展覧会の概要を引用する。

富士山は古くから、さまざまな芸術の源泉となってきました。特に美術では、葛飾北斎歌川広重の浮世絵が世界的にも有名です。本展では、北斎の《冨嶽三十六景》より「山下白雨」(個人蔵)と「凱風快晴」、広重の《東海道五拾三次》に加え、北斎が富士山というテーマをさらに発展させた絵本『富嶽百景』(個人蔵)を特別に展示します。

また、近代・現代の日本画でも、富士山は世代を問わず描き継がれるとともに、富士山にこだわり、繰り返し描く画家も登場しています。横山大観の描く《霊峰不二》や小松均の燃えるような《赤富士図》など、巨匠たちによる富士図の競演をお楽しみください。

さらに、桜を描いた作品では、当館のコレクションを代表する奥村土牛《醍醐》をはじめ、近代・現代の日本画家が手がけた桜の名画が並びます。富士山の世界遺産登録10周年という記念の年に、日本の美が凝縮された優品の数々をご堪能ください。

横山大観《富士山》昭和8年

さまざまな画家が、富士山と桜を主題にしてたくさんの作品を残している。大好きな渡辺省亭の作品が2点、展示されていた。写実性と上品な洒脱さを備えた絵師である。

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奥村土牛《醍醐》のモデルとなった、京都・総本山醍醐寺の「太閤しだれ桜」を組織培養した苗木「太閤千代しだれ」が、山種美術館の玄関横に植樹されている。

この日は展覧会巡りはせず、午後はゴルフの練習に出かけた