6月末に 40年 3ヶ月勤めた東芝グループを退職、1ヶ月の休暇（「毎日が日曜日」）をとって迎えた 8月1日、転職して新たなキャリアのスタートを切った。新しい勤務先は情報処理学会。IT（情報処理技術）の分野では最も大きな学会の一つである。
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セカンドキャリアを検討していた今年 3月中旬に、友人より次期事務局長の公募の話をいただき、「ダメもと」で応募したところ、4月の書類審査・5月の面談を経て、6月に採用との通知をいただいた。8月に入職してから半年の見習い・引継ぎ期間がある。
学会。しかもその運営を担う事務局。ビジネスからアカデミア。民から公。
自分としてはまったく想定していなかった仕事であるが、これも何かのご縁であろう、思い切って転職することにした。日本の IT の発展に、今までとは違った形で少しでも貢献できるのではないかという期待もあるし、今までとは全然違う仕事への挑戦は、単純に面白そうである。
研究者時代には、全国大会や研究会での発表、論文投稿・査読など、しばしばお世話になった情報処理学会であるが、ビジネス・経営に転じてからは、なかなか関わりがなかった。一度、研究所で開発されたソフトウェア（アルゴリズム）をもとに、乗換え案内のインターネットサービスの事業開発を行ったことで表彰を受けたことがある。それが約 20年前のこと。それ以来、ほとんどご縁がなかったのだが、なぜか 40年間、ずっと学会員ではあり続けたことで、こういう機会に巡り合った。
ちょうど退職するタイミングに合わせて、思いがけずお話が来たことになる。長い人生、どんなご縁があるか、わからない。
話を持ってきてくれた友人やその関係者、東芝の技術者や OB の方々のサポートがあり、無事、転職することができました。ありがとうございました。
そして今後もお世話になることと思います。ご指導・ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
今回の転職のお話を、素早い連携プレーで持ってきて下さったのは、業界では有名なご兄弟。お兄さんのところに来たお話を、弟さんが、大学の同級生である僕につないで下さった。
1ヶ月ほど前の写真だが、こうしてお二人並んだところは、よく似ていらっしゃる。しかも示し合わせたようなペアルック！お礼を申し上げつつも、内心ちょっと笑ってしまったのだった。
新たなオフィスは、御茶ノ水にある化学会館。高校生の時に通った駿台予備校や学園祭に潜り込んだ明治大学のビルが立ち並ぶ中にある。
化学会館には、レプロエンタテイメントが入っている。「ガッキーと細い細い糸でつながった！」と内心喜んでいたのだが、彼女は3年前の結婚を機に既に独立していたのだった…。あの時はショックで仕事を早退した気がする…。
化学会館の隣りはイタリアン。画材屋であるレモン画翠がやっていた喫茶店（「レモン パート II」と呼ばれていた）に、当時の悪友と行って中庭で駄弁っていたものだが、今はトラットリアに変貌していた（参考：レモンの歴史）。ちょっと懐かしい。
最寄り駅は御茶ノ水駅になるが、僕は神保町の駅から坂を登って通勤することにした。整備を終えた錦華公園は、夏の間、ミストを提供してくれる。公園の脇の猿楽坂をえっちらおっちら登ると、休館中の山の上ホテルに辿り着く。オフィスはそこからすぐのところにある。
