Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

里山ガーデンフェスタで春の花を楽しむ

里山ガーデンに出かけるのは4年ぶり。春の「里山ガーデンフェスタ」が開催されている。「ガーデンネックレス横浜」の会場でもある。

雨が本格的に降る前に、と思って、朝一番に出かけたのだが、幸い小雨程度で済み、また人影もまばらでラッキーだった。大花壇に植えられている色とりどりの春の花(PDF)を満喫した。

www.satoyama-garden.jp

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ひとめで心を奪われてしまった「渡辺省亭 - 欧米を魅了した花鳥画 -」展(東京藝術大学大学美術館)

かねてより名前は知っていたものの、実物を見る機会がほとんどなかった日本画家・渡辺省亭(1851 - 1918年)。その初めての回顧展「渡辺省亭 - 欧米を魅了した花鳥画 -」が、東京藝術大学大学美術館で開催されており、いそいそと出かけた。そしてその花鳥画をひとめ見て、一瞬で心を奪われてしまった。

seitei2021.jp

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「渡辺省亭 - 欧米を魅了した花鳥画 -」展(東京藝術大学大学美術館)

渡辺省亭は明治から大正時代にかけて活躍した日本画家であり、生涯を浅草周辺で暮らしたが、日本画家として初めてパリに渡航し、印象派の画家たちと交遊した経験を持つ。ロンドンのギャラリーで個展が開催されるなど、グローバルに活躍し、欧米での評価が高い。

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《牡丹に蝶の図》1893年

まず観る者の目を引くのは、描かれている動植物の迫真的な写実表現である。パリに遊学した際に印象派の画家たちを驚かせたと言うその筆致(ドガに直接渡した鳥の絵が展示されている)は、単に上手いというだけでなく、瀟洒な印象を与える。流麗な筆使いと明暗のはっきりしたコントラスト。シンプルな背景の中に、主題がエレガントに浮き立つ。鳥や動物には表情があり、絵からはストーリーを感じる。

「その手に描けぬものはなし」と称された河鍋暁斎も凄いが、ちょっとあざとさを感じるところがある。渡辺省亭の場合、そういった押しつけがましさがなく、その柔らかな絵は観る者を和ませる。床の間を飾り、四季を感じさせる掛け軸は、引きも切らない人気があったと言う。

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《百舌鳥に蜘蛛図》 《金魚図》

日本画の伝統と洋風とを融合させた、これほどの画家が、なぜ日本では忘れ去られてしまったのだろうか?生前はのちに巨匠と呼ばれる画家たちと変わらない人気を誇ったが、後年は美術団体に属さず、展覧会にも出品せずに、画壇との距離を置いたとのことだ。弟子はとらず、ひとり注文に応じて制作を続けた。

焼成前に金属を取り除いてぼかしを表現する濤川惣助の無線七宝は、数々の万国博覧会に出品され海外でも高く評価された。その原画を提供したのが渡辺省亭であることが知られるようになったのは、最近のことだと言う。明治42年(1909年)に完成した東宮御所、現在の迎賓館赤坂離宮には、渡辺省亭原画、濤川惣助による七宝の額が飾られている。

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《懸巣に蔦》 《山翡翠翡翠に柳》

《懸巣に蔦》 《山翡翠翡翠に柳》がその原画である。カケスは振り返ってこちらを見ているようだ。飛ぶ宝石とも言われたカワセミ、そして手前にはヤマセミが描かれている。枝垂れた柳との対比が美しい。

この展覧会の公式ガイドブックは市販されている。このブログの絵は、ガイドブックから転載している。

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公式ガイドブック『渡辺省亭 - 欧米を魅了した花鳥画 -』

ガイドブックには、「原寸で見る省亭の世界」というページがあり、その魅力を伝えている。

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《牡丹に蝶の図》1893年

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迎賓館赤坂離宮 七宝額原画》

会場には大型の『渡辺省亭画集』(65,000円)も置かれていた。Amazon では売り切れている。

渡辺省亭-欧米を魅了した花鳥画-

渡辺省亭-欧米を魅了した花鳥画-

  • 発売日: 2021/03/25
  • メディア: 大型本
渡辺省亭画集

渡辺省亭画集

  • 発売日: 2021/03/15
  • メディア: 大型本

美術館の外に出ると、上野公園の新緑が美しい。この回顧展はおそらく僕の記憶にずっと残るであろう。心が洗われた時間であった。

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痛風の発作から1週間、尿酸値を抑える薬を飲み始めた

人生初の痛風の発作から1週間、尿酸値を抑える薬を飲み始めた。尿酸の生成を抑制するウリアデックという薬である。一般名、トピロキソスタット

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発症してすぐに医者に行き、痛み止めの薬を処方してもらった。幸い、痛みは 2日ほど、腫れも 3日ほどで収まり、「風が吹いても痛い」というほどの重症ではなかったようだ。1週間ほど様子を見て、症状も収まったようなので、ウリアデックを処方されて飲み始めた。

痛風の症状が出た時の尿酸値は 8.3 mg/dl。今後、尿酸値が下がっているか経過を見て、下がらないようだったら量を増やしていくとのこと。

コレステロールを抑える薬と一緒に、毎朝1錠づつ飲んでいく。「薬漬け」の日常が始まるということだ。やれやれ。

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新型レヴォーグ STI Sport の代車はレヴォーグ GT

新型レヴォーグのリコールおよび改善対策で、2週続けて代車に乗ることになった。先週はインプレッサ STI Sport。今週は新型レヴォーグ GT(正確には先進のアイサイトが搭載された GT EX)。ディーラーも対応が大変だろう、何とレンタカーの代車であった。

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真っ黒で精悍な印象のレヴォーグ。こんな車に後ろにつかれたら、すぐに道を譲ってしまいそうだ。

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レヴォーグ GT EX

GT というベーシックグレードだが、乗り心地や加速感など、僕には十分過ぎるほど。ブラックで精悍なエクステリアとは裏腹に、しなやかな乗り心地を実現している。初代レヴォーグのようなロードノイズを拾うざらつき感はなく静かだし、道路の凹凸もうまくいなす。そして先週乗ったインプレッサ STI Sport よりもパワーに余裕がある。インプレッサはきびきびとスポーティ、新型レヴォーグはしなやかな上質感。訴求している方向性が違うのかもしれない。

さて、代車の GT を返して、愛車の STI Sport の Comfort モードの走りと比較してみると、僕が感じることのできる違いはわずかである。GT は 17インチ、STI Sport は 18インチとタイヤが違う。その中にあって STI Sport の静粛性が優っている気がするが、もしかしたらひいき目による気のせいかもしれない。STI Sport の電子制御可変ダンパーを使った凹凸のいなしは、さすがに GT よりいい印象である。

ちょっと意外だったのは、GT の方がステアリングに遊びがあることだ。STI Sport の Comfort モードと比べても余裕がある。ステアリングの反応がいいという意味では STI Sport だが、GT の方が心持ちゆったり運転できる。

STI Sport の最大の特徴はモード変更による「キャラ変」である。Sport+ モードにした時のスポーティー性は、GT の Sport モードよりも遥かに上である。ダイレクトなハンドリング、硬いサスペンション、そしてパワーのある加速感。スポーツカーのような走りのワゴンになる。こういったスポーティーな走りや内装の上質感を求めないのであれば、ベーシックグレードの GT / GT EX でも十分だと思う。

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今回は、運転支援システムであるブレーキが過敏に反応する改善対策として、制御プログラムを書き換えた。ディーラーで数時間かかる対応であったが、テスラだったら無線で書き換えてしまうのかもしれない。この手の制御プログラムのデバッグ・調整は、かなり難しいと思う。かといって安全に関わるものだから、メーカーにはしっかりとした品質保証が求められる。

2週続けての代車は煩わしいものだったが、違うスバル車に試乗できる機会だったと前向きにとらえよう。こんな機会はあって欲しくはないが、一度 e-BOXER の車に乗ってみたいものである。

今回の代車はレンタカーだったが、レヴォーグを借りて初めて乗る人は、アイサイトやセンターインフォメーションの操作など、使いこなすのは大変だろうなと想像する。

ついに痛風の発作が来てしまった

2021年4月1日。ついに痛風の発作が来てしまった。

朝、地下鉄の階段を登ったところで、右足親指の辺りに違和感を感じる。午前中、それが痛みに変わり、徐々に強くなる。午後、早めに帰宅して医者に行く。右足親指の付け根のところが若干腫れて痛む。典型的な痛風の発作の症状である。

取り急ぎ、痛み止めの薬を処方してもらい、様子を見ることになった。症状が落ち着いたら、尿酸値を下げる薬を処方してもらうことになる。

腫れて痛む箇所に、氷でアイシングを繰り返す。薬局で痛み止めを貰うとともに、「冷えピタ」シートも買ってきた。

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「尿酸値が高い、7.0mg/dl 以上ある」と指摘されてから 20年近くになるだろうか?その時は「薬は飲まずに、しばらく頑張ってみる?」ということだった。時に 8.0 以上にもなったことがあるが、今まで痛風の発作が出ることはなかった。ごくたまに足の親指がむずむずすることはあったけれども。

そして、今日、ついに。初めての痛風の発作である。

1年前から在宅勤務が中心となり、アルコール量は減っていたのに。ウォーキングジョギングを始めて、有酸素運動をしていたのに。体重も 2kg ほど減っていたのに。なぜ?

考えられるのは、今週少し酒量が多かったくらいだ。あーぁ。エイプリルフールのネタであって欲しかった…。

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桜を観る(2021年)

2021年の桜を振り返る。

3月22日。久しぶりにオフィスに出社する途中、芝・増上寺に立ち寄る。

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3月24日。朝、緑道にて。ジョギングの足を止めて、お花見。

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3月27日。ホームコースの入間カントリー倶楽部にて。

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3月28日。三菱一号館美術館にて「コンスタブル展」を観に行った時に。

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3月28日。雨が降り出す前に、満開になった緑道にて。

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3月30日。鶴見川沿いを散歩しながら。

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インプレッサ STI Sport の印象

3ケ月前に納車したばかりの愛車、レヴォーグ STI Sportリコール対応のために用意された代車は、黒のインプレッサ STI Sport であった。2020年10月に発売されたばかりのモデルで、その試乗車が代車として用意されたのである。

www.subaru.jp

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インプレッサSTI Sport のモデルが追加されたのは初めてのことらしい。STI のロゴや、赤を基調としたファブリックのシートが STI Sport のアイデンティティーを示している。

アイサイトも含めた基本的な操作性、コックピットのユーザ・インタフェースは、レヴォーグと同じ。共通プラットフォーム化、共通部品化が進んでいるように感じる。ステアリングはレヴォーグより一回り小さい気がするが、気のせいかな?

エンジンのパワー、トルクは小さいが、アクセルの開閉に合わせてきびきびと走る。サスペンションもよく、初代レヴォーグと比べると、路面状態をうまくいなすし、ロードノイズも拾わない。軽快な車だな、という印象である。初代レヴォーグはロードノイズを拾ってゴロゴロする感じがあったが、このインプレッサ STI Sport にはそれがない。

インプレッサを返して、新型レヴォーグ STI Sport に乗り換えてみてすぐにわかるのは、その静かさである。ロードノイズを拾わず、しなやかに路面をいなす乗り心地。余裕のあるエンジン。改めて愛車の価値を見直した次第である。

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