Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

葉山にある山口蓬春記念館には、別の時間が流れている気がした

葉山にあるので夏の間は道が混むだろうと、9月になってから行こうと思っていたのが、山口蓬春記念館である。日本画の新しい境地を開いた山口蓬春の自宅・画室をもとにしており、現在はJR東海の財団が運営している。近くにある神奈川県立近代美術館葉山館の駐車場に車を止め、人一人が通れるくらいの細い路地を歩いて数分登ったところに入口がある。

いくつかの部屋が展示室となり、絵が置かれている。絵の数は決して多くはない。少し離れたところに画室(アトリエ)があり、当時の姿が残されている。別棟の二階に上がると、葉山の海を眺めることができる。毎日、この家で寝起きし、絵に向かっていたという山口蓬春。ここだけ別の時間が流れているような気がした。新しく出たという画集を買い求めた。

車を止めた近代美術館はちょうど休館日だった。開いている併設のレストラン「オランジュ・ブルー」に立ち寄ってみたが、あいにく満員。海の見えるレストランで人気があるらしい。レストランには入れなかったものの、すぐ横の庭園から、葉山の海をゆったりと眺めた。