Muranaga's View

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優しくて癒される「印象派からその先へ ― 世界に誇る吉野石膏コレクション展」(三菱一号館美術館)

皇居・乾通りの紅葉、大嘗宮竹工芸名品展と巡って、お腹が空いたので、地下鉄で丸の内・ブリックスクエアまで戻ってランチ。昨日(11月29日)開店したばかりというお店で、刺身・焼き魚・肉などのおかず 2品を選べる定食ランチ。刺身もさまざまな魚の組み合わせを選ぶことができる。タイとハマチの刺身と、24時間煮込んだ豚の角煮の組み合わせを選んで 1,200円。美味しい。渋谷・宮益坂にあるお店「吉成」が出店したらしい。有名人の名前の入った花が並んでいた。

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お腹を満たした後は、たくさん歩いて足が疲れているものの、もうひと踏ん張り。三菱一号館美術館で開催されている「印象派からその先へ ― 世界に誇る吉野石膏コレクション展」を観る。吉野石膏コレクションは、近代フランス絵画を中心としたコレクションで、普段は山形美術館に寄託されており、都内では初めての公開となるらしい。

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三菱一号館美術館

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印象派の少し前、クールベやコロー、マネ、バルビゾン派のミレーから始まり、モネ、ルノワールシスレー印象派、ポスト印象派にあたるセザンヌゴッホ、そしてフォーヴィズムキュビズムを始めたヴラマンクピカソ、抽象画のカンディンスキー、その一方で花開いたエコール・ド・パリの画家シャガール、ルソー、ユトリロ、キスリング…。美術の教科書を見ているようなコレクションである。愛らしい人物画、詩情豊かな風景画が多く、その作品の多くは優しく柔らかな感じで、とても癒される展覧会となっている。

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ルノワール《シュザンヌ・アダン嬢の肖像》、モネ《睡蓮》

個人的にはモネやシスレーの風景画に惹きつけられた。特筆すべきは、とても至近距離から絵を観ることができる展覧会だということだ。単眼鏡を使わずとも、絵に近づいて筆の跡や細かな色使いを確認することができる。

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モネ《サン=ジェルマンの森の中で》1882年

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モネ《テムズ河のチャリング・クロス橋》1903年

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シスレー《モレ=シュル=ロワン、朝の光》1888年

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シスレー《モレのポプラ並木》1888年

「コートールド美術館展 魅惑の印象派」「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展とともに、ぜひ訪れたい展覧会である。

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図録には『まなざしのレッスン』の著者である三浦篤先生が、吉野石膏コレクションについて解説をしている。また修復の専門家による元素マッピング調査などによる分析の文章は専門性が高く、すべての内容を理解できたわけではないが、興味深く読んだ。

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印象派からその先へ ― 世界に誇る吉野石膏コレクション展」図録

まなざしのレッスン 2西洋近現代絵画 (Liberal Arts)

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