Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

Business

駅探、上場おめでとうございます

株式会社 駅探、東証マザーズへの上場、おめでとうございます。初値5,530円(PER 23.8倍)、終値 5,110円は立派な数字だと思います。中村社長をはじめとする、駅探の皆さんのこれまでの努力が報われたのだと思います。そして駅探を支えてくれるパートナーた…

スポット市場の登場によりクラウド・コンピューティングはコモディティになる(The Economist)

"Cloud computing: A market for computing power" (The Economist, February 17th 2011) Enomaly というソフトウェア会社が、クラウド・コンピューティングのスポット市場 SpotCloud を開始した。SpotCloud 自身も Google App Engine のクラウド上で、グロ…

Nokia の反例としての Cisco(The Economist)

"Cisco: The anti-Nokia"(The Economist, February 10th 2011) 自らの作り直しに苦闘する Nokia(ノキア)の反例として、Cisco(シスコ)が挙げられている。Cisco は買収を積み重ねて、ネットワーク機器の No.1 メーカーになっているが、時代遅れにならない…

Microsoft の腕の中に落ちる Nokia (The Economist online)

"Nokia falls into the arms of Microsoft", The Economist online, February 11th 2011 "Nokia at the crossroads: Blazing platforms", The Economist, February 10th 2011 Microsoft(マイクロソフト)の幹部だった Stephen Elop が Nokia(ノキア)の CE…

減点法に毒されている自分に気づく:川口淳一郎『「はやぶさ」式思考法』

小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトリーダである川口淳一郎教授の講演を聴講、その洞察の深さに感銘を受け、帰宅してすぐに最新の著書である『「はやぶさ」式思考法』を読んだ。「はやぶさ」プロジェクトだけではなく、学生時代の親や先生からの教え、そ…

出口治明『「思考軸」をつくれ』:インプットの絶対量を増やせ

岩瀬大輔さんと共にライフネット生命を立ち上げた出口治明社長の本。本の題名から巷にあふれる「思考法」とか「仕事術」の類いだろうと思って積読状態だったが、食わず嫌いはいけない。出口さんのスケールの大きさと懐の深さが感じられる本だった。「思考軸…

グーグルの魔法はいつまで続くのか?(The Economist, December 4th 2010)

最近の自分のネット生活を振り返ると、ソーシャルネットワークを流れる情報、つまりソーシャル・ストリームと向き合っている時間がずいぶんと増えた。Twitter(ツイッター)のタイムラインで、自分が興味のある分野のキーマンをフォローすることにより、有用…

辻野晃一郎『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』

ソニーで VAIO パソコン、ビデオレコーダー(コクーン、スゴ録)などのヒット製品を出した後、グーグルに転職。日本法人社長を3年間勤めた辻野晃一郎(@ktsujino)さん渾身の半生記が、『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』である。グー…

『ストーリーとしての競争戦略』を読み返すためのノート

経営戦略、その中でも特に競争戦略について、一橋大学ビジネススクールの楠木建教授がわかり易く解説した本が出ている。『ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件』である。この本の主張は「優れた競争戦略はストーリーとして語られる」というもので…

GE がスマートグリッド分野でクラウドソーシングを行う

同僚に教えられて、遅ればせながら GE のクラウドソーシング(オープン・イノベーション)の取り組みを知った。スマートグリッドの分野で、GE の子会社 Ecomagination がオープンにアイディアを募る "Ecomagination Challenge" というプロジェクトである。シ…

新産業革命:『ロングテール』『フリー』の先にクリス・アンダーソンが見ている世界

Wired の編集長クリス・アンダーソン(Chris Anderson)は、『ロングテール』、『フリー』の先に、どんな世界を見ているのか?それはクラウドソーシング(crowdsourcing)を活用した "C to B" (customer to business) の製造業。設計ツールが個人でも購入で…

日本から工場はなくなるのか

低コスト化による収益性を求めて、製造メーカーのファブレス化、海外への生産委託が進んでいる。この傾向が続くとどうなるか。日本から工場は全くなくなるのか。そうなったら、生産現場がわかる人が育たなくなるのではないか。生産がわからずして、商品のデ…

スティーブ・ジョブズの頭の中

iPad 入手に合わせて、『スティーブ・ジョブズの流儀』(原題:Inside Steve's Brain、「スティーブ・ジョブズの頭の中」)を読む。プライベートまで含めて、その破天荒な人生を描いた『スティーブ・ジョブズ-偶像復活 iCon』よりも、ビジネスの側面にフォー…

Twitter の広告モデルが論議を呼ぶ(The Economist, April 17th 2010)

大規模ソーシャルサービスである Twitter(ツイッター)が、いよいよ恒久的なマネタイズに向けて広告モデルを発表した。生態系(エコシステム)構築に向けて、さまざまなパートナーを巻き込む必要のある Twitter ではあるが、収益モデル確立をめざした最近の…

クラウドのオークション化(The Economist, March 13th 2010)

2ヶ月ほど前、The Economist に "Clouds under the hammer" (March 13th 2010) という記事が載った。タイトルにあるように、Amazon によりクラウドによる資源提供がオークション化されたという内容の記事であり、前半でクラウドのベースとなる仮想化技術の最…

The Economist 「ソーシャルネットワーキング」特別レポート:"A World of Connections"

ソーシャルネットワーキングが発達し人々のプラットフォームになりつつある中、The Economist が特集でこれを取り上げ、地球規模の新しい交流の時代の始まりであると、非常に前向きに論じている: A special report on social networking "A world of connec…

Qi Lu とコンタクトできた --- 「懐かしい名前と顔を見つけた」後日談

昨日の続き。後日談。Microsoft の友人にアレンジしてもらって、Qi Lu に思い切ってメールを出してみたところ、速攻で、ものの5分もたたないうちに返事が来た。現地時間で夜の10時は、彼にとってはまだまだ宵の口というところだろう。噂通り、いや、相変わら…

懐かしい名前と顔を見つけた

毎週日曜日に届く The Economist をパラパラとめくっていて驚いた。とても懐かしい名前と顔を見つけたからだ。Qi Lu, the boss of Bing。すなわち Microsoft のオンラインサービス部門のトップである。はじめは「あの Lu だろうか?」と自信が持てなかった。…

グローバル・リーダー

グロービス代表、堀義人さんの「ダボス会議2010」報告は読み応え十分だ。世界のリーダーたちが何を考え何を議論しているかを、克明に綴っている。グローバルに発信し続けることで、この会議へ招待された日本を代表するリーダーの一人である。

GE はどうやって自らを破壊しているのか --- 新興市場からのグローバル化(Harvard Business Review, October 2009)

"How GE Is Disrupting Itself"(「GE はどうやって自らを破壊しているのか」、In Brief、Harvard Business Review, October 2009)は、わが社のエグゼクティブの間で「課題図書」になっているらしい。ざっと目を通してみると以下のような記事であることがわ…

スマートフォンがスマートでなくなる日(The Economist, October 3rd, 2009)

最近の The Economist は仕事に関連のある興味深い記事が続いている。先週はスマートフォン、今週はスマートグリッド、そして来週はクラウド・コンピューティングである。まずはスマートフォンの記事、"The boom in smart-phones: Cleverly simple"(October…

新興市場における携帯電話の驚異(6)--- 仕上げ

The Economist(September 26th, 2009)特集「新興市場におけるテレコム産業」まとめ "Mobile marvels"(原文)→ 「携帯電話の驚異」(日本語要約) "Eureka moments"(原文)→ 「発見の瞬間」(日本語要約) "The mother of invention"(原文)→ 「発明の母…

新興市場における携帯電話の驚異(5)--- 声を越えて

The Economist(September 26th, 2009)特集「新興市場におけるテレコム産業」まとめ "Mobile marvels"(原文)→ 「携帯電話の驚異」(日本語要約) "Eureka moments"(原文)→ 「発見の瞬間」(日本語要約) "The mother of invention"(原文)→ 「発明の母…

新興市場における携帯電話の驚異(4)--- 上へ上へ、そして遠くへ(Huawei)

The Economist(September 26th, 2009)特集「新興市場におけるテレコム産業」まとめ "Mobile marvels"(原文)→ 「携帯電話の驚異」(日本語要約) "Eureka moments"(原文)→ 「発見の瞬間」(日本語要約) "The mother of invention"(原文)→ 「発明の母…

新興市場における携帯電話の驚異(3)--- 発明の母

The Economist(September 26th, 2009)特集「新興市場におけるテレコム産業」まとめ "Mobile marvels"(原文)→ 「携帯電話の驚異」(日本語要約) "Eureka moments"(原文)→ 「発見の瞬間」(日本語要約) "The mother of invention"(原文)→ 「発明の母…

新興市場における携帯電話の驚異(2)--- 発見の瞬間

The Economist(September 26th, 2009)特集「新興市場におけるテレコム産業」まとめ "Mobile marvels"(原文)→ 「携帯電話の驚異」(日本語要約) "Eureka moments"(原文)→ 「発見の瞬間」(日本語要約) "The mother of invention"(原文)→ 「発明の母…

新興市場における携帯電話の驚異 --- The Economist:「新興市場におけるテレコム産業」特集

「ガラパゴス携帯」ということばが象徴しているように、日本のケータイは独自の進化を遂げた。では日本以外のグローバル市場はどうなっているのか。まずは欧米市場。iPhone に代表されるスマートフォンが普及し始めている。そしてアフリカ・中国・インドなど…

セカイカメラは早く世界に出た方がいい

「拡張現実 AR(Augmented Reality)なんて10年以上も前に提案されてテイクオフしなかった技術だ。」そう思い込んでいたが、頓智ドットのセカイカメラ を見て認識が変わった。iPhone というモバイルデバイス、そして Web2.0 のソーシャル・サービスと融合す…

IT 業界の「ブラック・スワン」がクラウド時代の覇権を争う

先日お会いした梅田望夫さんに薦められた本が『ブラック・スワン』(上、下)。予想もしない形で「異常なもの」が現れ、そこに富が偏在する。現在の IT 業界の「ブラック・スワン」が、Google、Amazon、Apple であることは間違いない。梅田さんとの議論の一…

川崎和男のデザインする眼鏡

世界的なインダストリアル・デザイナー、あるいはデザイン・ディレクター川崎和男氏(ブログ:華甲我之発言也、アートブログ)の講演を聴いた。強烈な個性、過激な発言。さまざまな分野に造詣が深く、問題を根本からとらえ直そうとする姿勢をひしひしと感じ…