Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

Business

新興市場における携帯電話の驚異(3)--- 発明の母

The Economist(September 26th, 2009)特集「新興市場におけるテレコム産業」まとめ "Mobile marvels"(原文)→ 「携帯電話の驚異」(日本語要約) "Eureka moments"(原文)→ 「発見の瞬間」(日本語要約) "The mother of invention"(原文)→ 「発明の母…

新興市場における携帯電話の驚異(2)--- 発見の瞬間

The Economist(September 26th, 2009)特集「新興市場におけるテレコム産業」まとめ "Mobile marvels"(原文)→ 「携帯電話の驚異」(日本語要約) "Eureka moments"(原文)→ 「発見の瞬間」(日本語要約) "The mother of invention"(原文)→ 「発明の母…

新興市場における携帯電話の驚異 --- The Economist:「新興市場におけるテレコム産業」特集

「ガラパゴス携帯」ということばが象徴しているように、日本のケータイは独自の進化を遂げた。では日本以外のグローバル市場はどうなっているのか。まずは欧米市場。iPhone に代表されるスマートフォンが普及し始めている。そしてアフリカ・中国・インドなど…

セカイカメラは早く世界に出た方がいい

「拡張現実 AR(Augmented Reality)なんて10年以上も前に提案されてテイクオフしなかった技術だ。」そう思い込んでいたが、頓智ドットのセカイカメラ を見て認識が変わった。iPhone というモバイルデバイス、そして Web2.0 のソーシャル・サービスと融合す…

IT 業界の「ブラック・スワン」がクラウド時代の覇権を争う

先日お会いした梅田望夫さんに薦められた本が『ブラック・スワン』(上、下)。予想もしない形で「異常なもの」が現れ、そこに富が偏在する。現在の IT 業界の「ブラック・スワン」が、Google、Amazon、Apple であることは間違いない。梅田さんとの議論の一…

川崎和男のデザインする眼鏡

世界的なインダストリアル・デザイナー、あるいはデザイン・ディレクター川崎和男氏(ブログ:華甲我之発言也、アートブログ)の講演を聴いた。強烈な個性、過激な発言。さまざまな分野に造詣が深く、問題を根本からとらえ直そうとする姿勢をひしひしと感じ…

日本で twitter はどのように発展するのか

広告スペースがほとんどなく、ユーザ課金も難しそうな twitter はどうやって儲けるのか?企業の告知・プロモーションのメディアになるのか?収益モデルがまだ確立していない中、爆発的に増えている投稿のためのストレージへの投資は増えるし、今後も twitter…

勤続25周年

会社創立記念日にあたり、勤続25周年ということでお祝いの品をいただいた。最初の15年はエンジニアとして、次の10年は管理職、そして事業経営者として過ごしてきた。25年前、一介のプログラマでしかなかった自分が、プロジェクト・リーダをやり、マネジメン…

スマート・グリッド構想に垣間見えるガラパゴスへの道

スマート・グリッド(smart grid)の解説として以下の二つの記事を読んだ。どちらの記事も非常によくまとまっている: 日経エレクトロニクス 2009.6.1 「スマートグリッド --- 米国の次世代電力網が目指すもの ---」 The Economist June 6th 2009: "Building…

「人材」よりも「人物」:ヘッドハンターが薦める本

日本のヘッドハンター(エグゼクティブ・サーチ)の草分けである縄文アソシエイツの古田英明氏の講演を聞く機会があった。彼が探しているのは周りの人を支える上位 5% のリーダー(日本生命機関紙のインタビュー記事:PDF ファイル)。自己犠牲も辞さず、能…

既存ビジネスのデジタル化・インターネット化に向けて --- 『デジタル・ビジネスデザイン戦略』

最近、既に確立されたビジネスや長年存在するビジネスの、デジタル化・インターネット化について相談を受ける機会が多くなった。インターネットを使った「ビジネス・エコシステム」をどう作りあげるかという大きな命題であり、既存のビジネスモデルにどっぷ…

『財務3表一体分析法』でザックリと企業活動を読み取る

國貞克則 『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法』は、自分で小さな会社を経営するつもりになって、会計取引によって財務3表(BS/PL/CS)がそれぞれどう連携して動くかを一つ一つ理解することで、財務会計のエッセンスがわかるよい入門書である(参…

起業家の物語

稀代の起業家の物語は面白い。孫正義。数ある起業家の中でもインフラの変革に挑戦し続けているという点で凄い経営者である。たまたま本屋で見つけた『孫正義 世界20億人覇権の野望』を読み始めたら、面白くて一気に読んでしまった。頭がよく学習能力が高い。…

Oracle が Sun を買収 --- 懸念される企業文化の違い・クラウドとオープンソース戦略

結局 Sun を買収することになったのは、Oracle であった(Oracle のサイト、Sun のサイト)。74億ドルという大きな資本提携であり、業界地図を大きく塗り変える可能性がある。 どちらも古くからシリコンバレーを代表する会社であり、製品としては補完関係に…

「オープン・クラウド宣言」("Open Cloud Manifesto")は漠然としていて時期尚早 --- The Economist 誌の冷静な見方

半年前の「企業 IT 特集」を読んで以来、The Economist 誌のクラウド・コンピューティングに関する記事には欠かさず目を通してきた。4月2日の「クラウド・プロバイダをめぐる動き」というエントリは、"Gathering clouds" という記事に触発されて書いたもので…

クラウド・プロバイダをめぐる動き --- IBM、Sun、Cisco、Amazon、「オープン・クラウド宣言」

最初のラウンドはクラウドの構築段階である。そこでの勝者はハードウェア・メーカーになりそうだ。しかしより長いレンジで考えると、ハードウェアビジネスは負け組になっていく。クラウドが成熟するにつれ、利益は圧縮される。なぜならば購買力を持った顧客…

Sun の徹底的にオープンなクラウド戦略

Sun のクラウド戦略で興味深いと僕が感じるのは、パブリック・クラウドとプライベート・クラウド両方を視野に入れ、それらをシームレスにつなごうとしていることである。 企業のファイアウォールの中から Sun のパブリック・クラウドを使える 徹底的にオープ…

ティム・オライリー、「Web 2.0 とクラウド・コンピューティング」を語る --- ネットワーク外部性の観点より

The Economist のクラウド・コンピューティング特集とちょうど時期を同じくして、"What Is Web 2.0"(和訳)で Web 2.0 を提唱したティム・オライリー(Tim O'Reilly)が、「Web 2.0 とクラウド・コンピューティング」と題して、クラウド・コンピューティン…

新社長候補の決定

6月下旬の株主総会終了後の取締役会で選任されるわが社の新社長候補(現・副社長)の記者会見の様子を見た。彼の口から「ロバスト」という言葉が出るのを聞いて、「久しぶりに技術系の人が社長になるんだなぁ。」と感じた。日本のメディアで「ロバスト性」…

クラウド・コンピューティング --- The Economist:「企業 IT 特集」を読む ---

A special report on corporate IT "Let it rise", The Economist, October 25th 2008(クラウド・コンピューティング「企業 IT 特集」) 2ヶ月ほど前、社内でクラウド・コンピューティングを紹介する講演をしたところ、思いのほか好評であった。その時の講…

「ソニーらしさ」とは?

昨日のソニーに関するエントリを読んだ友人から、 ストリンガー氏は海外経験の豊富な人、いわば自分がよくコミュニケートできる人を直下に持ってきた。逆に言えば、日本の社員とコミュニケーションが取れていないのではないか。 今後は「日本的・ソニー的や…

ソニー:ゲーム開始 --- 新体制で再生をめざす("Game on", The Economist)

"Game on" (The Economist, March 7th 2009) 翻訳(JB Press) ハワード・ストリンガー会長が、今までリストラを阻んできた中鉢社長を、ようやく辞めさせることができたので、これからは自らが主導して、ソニー変革をめざす。今までにできたのは、AIBO など…

カリスマ経営者に見る経営の普遍性

大手出版社グループの電子メディア系関連会社の社外取締役を務めていたが、2月末日で退任した。この会社の取締役会は、出版社グループの総帥であるカリスマ的な会長と同席できる貴重な機会であり、会長の取締役会での発言、指示、フォローアップを目の当た…

タクシー王子、超凡思考、海堂尊、法律力、科学入門、無邪気な脳

ここ数週間は、わりと軽めの本を何冊かまとめて読んでいる。川鍋一朗『タクシー王子、東京を往く。―日本交通・三代目若社長「新人ドライバー日誌」』小学生の次男も含め、家族全員が読んだ初めてのビジネス書(ビジネス書以外であれば『ハリー・ポッター』シ…

クラウド・コンピューティングについて、ビジネスマンが知っておくべきこと --- The Economist: 企業 IT 特集

A special report on corporate IT "Let it rise", The Economist, October 25th 2008クラウド・コンピューティング(Cloud Computing)の持つ潜在的なビジネス・インパクトは大きい。この基盤の上にさまざまなサービスが次々に試される可能性がある。2ヶ月…

Amazon の Kindle は出版・新聞・雑誌業界の iPhone/iPod となるか? (The Economist, February 14th, 2009)

The Economist(February 14th, 2009) が、Amazon の新しい Kindle について社説と記事を書いている: "Electronic books and newspapers: An iTunes moment? "Electronic-book readers: Well read" Kindle は「本の iPod」と称され、iPod/iPhone、iTunes と…

ホンダのハイブリッド車インサイトが受注1万台を突破

今日の日経新聞より: ホンダは16日、6日に発売した新型ハイブリッド車「インサイト」の受注が1万台を超えたことを明らかにした。発売11日で月間販売目標(5000台)の2倍が売れた。世界市場が冷え込むなか、環境車だけが気を吐いている格好だ。 インサイトは…

N700 系「のぞみ」で京都出張

京都への日帰り出張に N700 系「のぞみ」 (Wikipedia)を利用。一般の席にもコンセントがついており、またノートPC を置ける広さのテーブルがある。新幹線に頻繁に乗っている訳ではないので直感的な比較でしかないが、他の「のぞみ」に比べると揺れが少ない…

レコメンド・エンジンの販売を開始

今日はわれわれの商品の宣伝をします。利用者の履歴をもとにその嗜好を推定、その利用者に適した商品をレコメンドするソフトウェアを発売した。もともとハイビジョン・レコーダなどで、録画予約番組推薦で実績のある技術を汎用化、ソフトウェア・パッケージ…

中期計画策定時の定番本

ITロードマップ〈2009年版〉情報通信技術は5年後こう変わる! これから情報・通信市場で何が起こるのか―IT市場ナビゲーター〈2009年版〉 例年、年末に発刊され、次年度以降の中期計画を策定する際に活用する定番本となっている。前者は技術から、後者は市場か…