Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

芹ヶ谷公園を散策する

町田市立国際版画美術館は、芹ヶ谷公園の一角にある。芹ヶ谷公園は、地図でもわかる通り、谷戸と呼ばれる谷間の地形にある。自然の地形・森・水を生かした公園で、美術館を訪れたついでに散策することが多い。

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芹ヶ谷公園は谷戸と呼ばれる地形にある

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美術館から川のせせらぎを遡っていくと、終点は小田急線の線路になっている。

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僕のお気に入りは、公園の中ほどの広場にある噴水のモニュメントである。水が溜まるとその重さで動く。その動きがアトランダムで、見ていて飽きない。いつまでも見ていられる。

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芹ヶ谷公園の噴水


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「浮世絵風景画 - 広重・清親・巴水 三世代の眼 -」展を再訪する(町田市立国際版画美術館)

町田市立国際版画美術館にて開催されている「浮世絵風景画 - 広重・清親・巴水 三世代の眼 -」展を再訪する。なぜなら前期・後期で全作品の展示替えが行われたからだ。

前期の展示を観に来た時にも書いたが、今回の「浮世絵風景画」展は、副題にあるように、江戸時代の歌川広重、明治時代の「光線画」小林清親、そして大正・昭和時代の「新版画」川瀬巴水の三世代にわたる絵師たちによる抒情性豊かな浮世絵風景画を、これでもか、というくらいのボリュームで展示している。前後期でそれらを総入れ替えしており、見ごたえ十分の展覧会となった。

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最初のコーナーでは、江戸から東京へ移り変わる中で、3人の絵師が同じ場所を描いた絵を並べて展示している。前期は神田明神、芝増上寺亀戸天神だったが、後期は新大橋、隅田川待乳山向島)、浅草寺、御茶の水、日本橋滝野川(王子)、小金井(桜)などである。

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歌川広重《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》(1857)

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小林清親東京新大橋雨中図》(1876)

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川瀬巴水東京二十景 新大橋》(1926)

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歌川広重《名所江戸百景 真乳山山谷堀夜景》(1857)

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小林清親隅田川夜》(1881)

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川瀬巴水《雪の向島》(1931)

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歌川広重《名所江戸百景 浅草金龍山》(1856)

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小林清親浅草寺雪中》(1881)

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川瀬巴水東京二十景 浅草観音の雪晴》(1926)

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歌川広重《江戸名所 御茶の水》(1853)

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小林清親《茶の水雪》(1880)

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川瀬巴水東京二十景 御茶の水》(1926)

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歌川広重東海道五十三次之内(行書東海道日本橋 曙旅立の図》(1830-44)

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小林清親日本橋夜》(1881)

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川瀬巴水東海道風景選集 日本橋(夜明)》(1940)

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歌川広重《江戸名所之内 王子瀧の川紅葉風景》(1853)

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小林清親《滝の川池の橋》(1878)

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川瀬巴水東京二十景 滝の川》(1929)

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歌川広重《冨士三十六景 武蔵小金井》(1858)

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小林清親《武蔵百景之内 小金井さくら》(1884-85)

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川瀬巴水《小金井の夜桜》(1935)

そして歌川広重小林清親川瀬巴水、それぞれの浮世絵風景画が「これでもか」というように展示されている。前後期合わせて非常に充実した風景画の展覧会を満喫した。図録も購入。370もの作品について、1枚1枚に丁寧な解説がつけられており、読み応え十分の図録である。

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歌川広重東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪》(1834-35)

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歌川広重東海道五拾三次之内 四日市 三重川》(1836)

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小林清親《高輪牛町朧月景》(1879)

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小林清親《御茶水蛍》(1877-79)

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小林清親《三保之浦帆》(1881)

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川瀬巴水東京二十景 荒川の月(赤羽)》(1929)

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川瀬巴水清洲橋》(1931)

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ジョギングしつつも、右足の「アキレス腱周辺炎」は快方に向かっている(気がする)

7月から右足のアキレス腱を伸ばすと踵が痺れるように痛む症状があり、8月3日にかかりつけの整形外科に診てもらって「アキレス腱周辺炎」と診断、内服の痛み止めとロキソニンの消炎湿布薬を処方してもらっていた。

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その後 8月10日、8月19日と経過を診てもらう。8月19日に医者に行った時には、「なかなか治らないんです。こんなもんですかねぇ」「こんなもんですよ」と会話した後、実際にアキレス腱周辺の状況を確認して、腫れもなく、「もう少しかな」という診断だった。内服の痛み止めは人によって効き目が異なる、ということもあって、ロキソニンからロルカム(ロルノキシカム)に変えて、1週間飲み続けた。

負担をかける「足し算」と、薬による消炎効果の「引き算」との相殺で、まだプラスの方が多いのでしょう、という言い方であった。

歩いたり、ジョギングしたりするのには、ほとんど痛みがないのだが、「ジョギングはやめた方がいいか?」と確認すると、ジョギング直後に痛むとか腫れるとか症状が出るのでなければ、それが直接悪さをしているとは言えないとの答え。

そんな医者の言葉もあったし、リストバンド型の心拍数計という新しい玩具を手に入れたこともあり、心拍数を上げないようにジョギング(といっても速歩き程度のスピード)するのが面白くなって、ジョギング自体は続けてきた。9月になり、だいぶ涼しくなって、ジョギングもしやすい。

そんな中、ようやく症状が改善しつつあり、「アキレス腱周辺炎」は快方に向かっている気がする。

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『立花隆のすべて』『精神と物質』:25年の時を超えて

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新旧『立花隆のすべて』

あれ?またもや同じ本が2冊?

右は 1996年に発刊された文藝春秋の臨時増刊号『立花隆のすべて』(単行本化・文庫化されている)。左は25年の時を経て、2021年8月に出た『立花隆のすべて』。今年 4月に 80歳で亡くなった立花隆を、さまざまなインタビューや記事を通して振り返る特集ムック本である。

新しいムック本では、ジャーナリストとしての立花隆を世に知らしめた「田中角栄研究」全文と、それに対する池上彰の解説が掲載されている。また司馬遼太郎山中伸弥との対談に、人文科学・社会科学・自然科学を平気で横断する立花隆が表れている。NHKスペシャルの科学特番(「がん 生と死の謎に挑む」「サイボーグ技術が人類を変える」など)を一緒に作った岡田朋敏ディレクターが回想記事を寄せているが、科学ジャーナリストとしての立花隆の姿を知ることができる。

また『理不尽な進化』の吉川浩光、『独学大全』の読書猿といった 21世紀の知の探索者たちが、立花隆について寄稿している。奇しくも両人とも、立花隆について「知の巨人」という言い方はふさわしくない、知の伽藍を築く人ではなく、知の荒野を行く人、恐れを知らぬ知の旅人である、と言っているのが興味深い。

そして2000年以降の東大立花ゼミの卒業生の代表として、立花隆の書生・弟子と自称する緑慎也が、立花隆が最期に書きたいと言っていた哲学の本、『形而上学』(メタフィジックス)の草稿を紹介している。

新しいムック本では1996年の臨時増刊号の一部を再編集して掲載している。猫ビルの紹介、梅原猛筑紫哲也野坂昭如中野不二男野村進などによる立花隆についての当時の記事を、懐かしく再読することができた。あの頃ちょうどインターネットが爆発的なブームを迎えていたが、これが一過性のものかどうか、という議論も当時はされていたのだな、と思い出した。

ジャーナリストとしての立花隆について。人文・社会系(いわゆる文系)の人にとっては「田中角栄研究」が衝撃だったようだが、自然科学系(いわゆる理系)の人間にとっては、『精神と物質』や『脳死』『サル学の現在』が衝撃だった。徹底した科学ジャーナリズムというのだろうか。原論文を読み込むなどインタビューの前の綿密なリサーチ、それに基づく本質を問う質問の投げかけ。それを通して、研究者の素顔を明らかにするとともに、読者に研究テーマの意味・意義を伝え、その理解を助けてくれる。

その最たるものが『精神と物質』であった。この本を読んだのは、約30年前、30歳の時である。もう一度読み返してみた。そしてもう一度感動した。

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立花隆利根川進『精神と物質』単行本

利根川進博士がノーベル賞受賞したのが 1987年。その「100年に一度」という成果の内容を、立花隆が 20時間に及ぶインタビューの中で、明らかにしていく。高校レベルの生物の知識を前提に、分子生物学の基礎を学びつつ、ノーベル賞の対象となった研究「抗体の多様性生成の遺伝学的原理の解明」の内容がわかるという優れものの本である。

利根川博士がどういう仮説を立て、その検証をするために、どういう実験を行ったか。そのためにはどのような準備を行っていたか。一流の科学者としての生き方・考え方が紹介され、またその人生におけるさまざまな師弟関係や科学者との交流も、人間味があふれるもので面白い。それと同時に、分子レベルで生命現象を解明していく分子生物学の創成と発展を描いたドキュメンタリーになっている。

当時 30歳だった僕にとって、利根川進という科学者はヒーローであり、また立花隆という科学ジャーナリストもヒーローであった。

ムック本『立花隆のすべて』の中に、「好き嫌いこそすべての始まり」という立花隆の文章が掲載されている。そこにあるように立花隆は、理系・文系という人為的な境界を越えて、好きなこと、興味のあることに対する好奇心を突き詰めていった。学ばんとする意志。圧倒的なインプットから出てくるアウトプット。その強烈な権化が立花隆であったと思う。そのインプットの一端を示した『僕はこんな本を読んできた』などの読書日記も、興味深く読んだものである。

辻惟雄『日本美術の歴史 補訂版』は15年ぶりの改訂になる

辻惟雄『日本美術の歴史』

あれ?同じ本が2冊?

右は、2005年に出版された辻惟雄先生の『日本美術の歴史』。左は、その15年ぶりの改訂版である。書き誤り・書き忘れを改め、新しい作品を加えたり図版を取り替えたりしたということで、『補訂版』とされている。

一人の著者による日本美術史。それが『奇想の系譜』辻惟雄先生によるものであるならば、must buy ということになろう。取捨選択した作品は何か。取り上げた作品をどのようにとらえているか。著者自身は日本美術の特質として、「かざり」「あそび」「アニミズム」という三つの特徴を挙げており、本書の記述にも反映されている。

大学の講義ノートがもとになっており、教科書のようにも読めるし、物語のようにも読めるというコンセプトで作られたらしい。まさにその通りの内容で、『奇想の系譜』同様、すいすいと読み進められる。もちろん自分が興味を持っている作品・画家のところだけ読んでも楽しい。

図版がカラーなのもよい。図版索引を見ると、今回の『補訂版』で何が付け加えられたかがわかる。近代で言うと、村上隆草間彌生の作品が図として加えられている。

またこの本の最後に、佐藤康宏先生が「もっと日本美術史について知るための文献案内」という節を書かれており、参考になる。『補訂版』では、この文献案内にも補遺が加えられ、2005年以降に刊行された日本美術史の概説として、佐藤康宏『日本美術史』、山下裕二・高岸輝監修『日本美術史』、古田亮編『教養の日本美術史』が取り上げられている。著者が異なると違う作品を選ぶだろうし、複数の著者が多視点から取捨選択した作品が何かを知るなど、これらの著書と本書を読み比べてみるのも、面白そうである。奥深い日本美術の一端に触れるきっかけになるだろう。

辻惟雄『奇想の系譜』は美術に関する名著の一つだと思う。改めて下記に紹介しておく。辻惟雄先生のお弟子さんの一人、山下裕二先生が監修した「奇想の系譜展」も見ごたえがあった。

1970年に刊行、それまで異端・傍流とされていた江戸時代の絵師・岩佐又兵衛狩野山雪伊藤若冲、曽我蕭白長沢芦雪歌川国芳に焦点を当てた。その作品の独自性・特異性、作品の生まれた時代背景、絵師の生まれ育ち、師弟関係が、興味深い語り口でまとめられている。

その後、この本で取り上げられた絵師が、日本美術の中で再評価され、伊藤若冲などの人気は凄いものになっている。江戸絵画史を塗り替えた意味でも名著と言ってよい本だろう。辻惟雄先生はこの本を書いた時は、37歳。とにかく面白く、読者をぐいぐいとひっぱり読ませる文章である。

惜しむらくは、文庫本(2004年刊行)の図版がモノクロであること。若冲蕭白の極彩色の魅力を伝えるには、カラー版であって欲しかった…。しかし朗報が一つ。2019年2月より、辻先生の弟子である山下裕二先生監修の「奇想の系譜展」が東京都美術館で開催される。この本で取り上げられた作品をその目で観る絶好の機会であるとともに、展覧会の開催にあわせて『奇想の系譜』フルカラーの新装版も刊行された。

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スロージョギング:心拍数を上げないようにペースを落として、5km 走ってみた

スロージョギングの「にこにこペース」とは、有酸素運動のペース。それは心拍数を 129 以下に抑えるペースであり、9分 / km(時速 6.7km)が目安になる。

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土曜は雨でジョギングもサボってしまったが、日曜の夕方、雨が小降りになってきたのを見計らって、ジョギングに出かけた。雨の中、水滴で眼鏡が見えにくくなるものの、涼しく走りやすかった。

心拍数が 129 以上にならないよう、心拍数が上がってきたら深呼吸を交えたり、少しペースを抑えたりしながら走る。今回、さらに距離を伸ばして、 5km 走った。かかった時間は 46分、結果的に 9分 / km というペースであった。

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5km を 9分 / km、平均心拍数 123 で走る

狙い通り、ほぼ全区間有酸素運動、 平均心拍数 123、最大心拍数 132、走行直後の心拍数 113 で走ることができたのである。そして 5km まで距離を伸ばすこともできて、喜びもひとしおである。鶴見川沿いにワールドカップ大橋と新羽橋の間を走る、僕個人の 5km のコースを見つけることができた。

忙しい平日の朝は 3km、休日は 5km 走ることを考えたい。

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鶴見川沿いを 5km 走る:8月15日と16日の比較

さらに心拍数を抑えて 5km 走ってみた(追記:2021年8月16日)

翌日、同じ 5km のコースを、さらに心拍数を抑えて 120 より上がらないようなペースで走ってみた。これは『ランニングをする前に読む本』で推奨されていた「にこにこペース」、心拍数 118 が目安となっている。

結果的にペースは 9分30秒 / km、正直、速歩きよりも遅いくらいであった。平均心拍数 114、最大心拍数 123。走行直後の心拍数は何と 100 を切って 99。地図上ではほぼ薄いオレンジ色で表示され、有酸素運動よりも軽度の運動と認識される区間もある。

ここまでペースを落とす必要はないのかもしれない。昨日 8月15日のペース、つまり心拍数 129 より上がらないペース、9分 / km くらいが、今の僕にとって適切なスロージョギングのペースと思われる。

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5km を 9分30秒 / km、平均心拍数 114 で走る

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安達奈緒子さん脚本のドラマにハマっている

安達奈緒子さん脚本のドラマにハマっている。

まず何と言っても、今放映されている NHK の朝ドラ「おかえりモネ」

気象予報士の成長を描いた物語だが、海・山・空という自然が相手。その自然にまつわる漁業、林業、気象予報といった仕事が丁寧に描かれている。そして海も山も空も、水の循環でつながっているという気象の本質を改めて思い出させてくれる。

さまざまな人物が登場するが、皆、市井に普通にいる人たちばかり。その何気ない日常の積み重ねの中で、心の揺れがあり、迷いや葛藤がある。またそれぞれ過去に傷つき、小さなトラウマを抱えて生きている。悪意のある人は出てこない。お互い自分のことも考え、相手のことも思いやっているのだけれど、ちょっとした言葉で距離を感じたり、すれ違ったり、時にはぶつかったりしてしまう。でもそれが長期に深刻にこじれていくのではなく、お互いに少しづつ歩み寄って前向きに解決していこうという希望がある。

そして出演している俳優さんたちの演技も上手くて、表情の変化・視線の変化だけで、繊細な心の動きを表現している。

www.nhk.or.jp

「おかえりモネ」に出演している内野聖陽さんと西島秀俊さんが主演している「きのう何食べた?」。これも安達奈緒子さんの脚本でドラマ化されたものである。話題になったドラマだが見逃していた。「おかえりモネ」を機に、Amazon Prime ビデオで、スペシャル編も含めて、全話一気に観てしまった。ゲイのカップルの物語だが、これもさりげない日常のシーン、言葉のやりとりの中に繊細な思いが隠れているドラマである。内野聖陽さんの演技が光る。

www.tv-tokyo.co.jp

そういえば「G線上のあなたと私」安達奈緒子さんの脚本だった。大人になってからバイオリンを習い始める主人公。これも少しづつ日常を積み重ねていく展開が好きで、放送当時、秘かにハマって観ていたのだが、今になって同じ脚本家によるものだと気づいた。

www.tbs.co.jp

「おかえりモネ」もいよいよ後半戦。それぞれが抱えているさまざまな過去やトラウマが明らかになり、またいくつかの伏線が回収されていくことだろう。ムック本を2冊とも買ってしまった。

撮影裏話が楽しい。主人公の住んでいる銭湯の間取り、特にコインランドリーとの位置関係もわかった。

そして次週、「きのう何食べた?」で絶妙のコンビを見せた内野聖陽さんと西島秀俊さんが、とうとう「おかえりモネ」でも同じ場面で共演する。しかもかなり重要で深刻なシーンになるらしい。

でもムック本の巻末にある先のストーリーのところは、絶対に読まない。毎日、どきどきわくわくしながらテレビに向かっている。

ドラマが終了したら、シナリオ本が発売されないかしら?一つ一つのセリフ、ト書き…。きっと熟読してしまうことだろう。

そうそう銭湯の謎の住人、宇田川さん。声だけの出演。誰だろう?僕はサンドウィッチマン富澤たけしさんではないかと思っている。NHK「サンドのお風呂いただきます」でお風呂つながりでもあるし、仙台に縁のある芸人さんでもある。はてさて?