タリバンによって破壊されたバーミヤンの大仏。その大仏の天井壁画が復元されている。1970年代に撮影された写真のポジフィルムのデジタル化、壁面の 3D データなどから、微妙な凹凸までも再現した構造体を成型した。原寸大まで解像度を高めた復元画像データをインクジェットプリンタで印刷して、成型した構造体に貼り付ける。さらにオリジナルの壁画の質感に近づけるべく、ラピスラズリなど同素材の絵具による彩色を加えている。ここでは日本の伝統的な模写技術と、デジタル技術の融合が行われている。
古来より中国と西域をつなぐシルクロードの要衝であった敦煌。敦煌莫高窟では 4世紀ごろから 1,000年にわたって連綿と石窟が開削されてきた。世界文化遺産となっているが、年々増大する観光客による文化財の劣化が懸念され、一部の窟では拝観が制限されている。第57窟は唐代初期の開削とされる。祈りの空間である洞窟内部の臨場感を表現するべく、その原寸大での再現が試みられた。微妙な壁面の凹凸まで記録された 3D データと、高精細撮影のデータをもとに、3次曲面に合わせた撮影画像の高解像度化などの画像処理を行っている。そして如来坐像、菩薩立像がスーパークローン文化財として再現された。
法隆寺の釈迦三尊像も高精度に再現・復元されている。3D スキャナと CCD デジタルカメラにより高精度な 3D データを作成、それを 3D プリンタで出力し、金剛仏の鋳造原型を造形した。中尊のロウ型をつくり、ブロンズを鋳型から注ぎ込んで仏像の鋳物を完成させる。3D プリンタの造形には地図の等高線のような積層痕が残るので、それをキサゲや特注のこてヤスリなどで除去、表面を仕上げる。その上に彩色を施していく。
ここ1-2ヶ月の間にいろいろな家電の寿命が来て、壊れている。部屋の蛍光灯(LEDに付け替えた)、Amazon Fire TV Stick のリモコン(TV のリモコンで代用)、そして今度は体重計(体組成計)である。電池ボックスが本体から外れ、断線してしまった。そういえばこれはクレジットカードのポイント交換でゲットした10年前の機種である。これを機に新しい体組成計に買い替えることにした。タニタの BC-314 という機種である(取扱説明書)。
オムロンの古い機種と比べると、まず何と言っても薄くて小さい。液晶は大きくて見易い。50g 単位で測れる。乗るだけで電源 ON となり、自分を認識してくれる。今までは電源を入れ、ユーザを切り替え、それからおもむろに乗る、ということをやっていたが、その面倒が一切なくなっている。10年もの間に、地道に進歩していることを実感した。