Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

2022-01-01から1年間の記事一覧

上野の美術館巡り:東京都美術館「芸術 x 力 ボストン美術館展」から、東京藝術大学大学美術館「日本美術をひも解く」へ

上野の美術館巡り。まずは東京都美術館「芸術 x 力 ボストン美術館展」へ。 www.ntv.co.jp 古今東西の権力者たちが、その力を誇示・維持するために芸術の力を利用してきたということで、その肖像画であったり美しい工芸品であったりが、ボストン美術館のコレ…

まさに熱狂の夜!石田泰尚スペシャル第4夜は石田組による弦楽アンサンブル(ミューザ川崎)

石田泰尚スペシャル、7月の第3夜(カルテット)に続き、第4夜を聴く。今回は石田組による弦楽アンサンブル。パンフレットの宣伝文句に書かれた通り、まさに「熱狂の夜」となった。 muranaga.hatenablog.com 石田組は、石田泰尚さんの呼びかけにより結成さ…

板谷波山の多彩な陶芸に魅了される(出光美術館)

夏休みの美術館巡り。横浜そごうでのランチの後は、改装していた出光美術館を久しぶりに訪ねる。「生誕150年 板谷波山 -- 時空を超えた新たなる陶芸の世界」展。 その多彩な陶芸に心を奪われる。美しい器の形、多様な彫り紋様に、釉薬を使い分けることで美し…

美しい天空の写真に心が洗われる「KAGAYA 星空の世界」展(そごう美術館)

夏休み初日は、ぐるっとパス、東京駅周辺美術館共通券を活用しての展覧会巡り。そごう美術館と出光美術館を訪ねる。 まずは横浜・そごう美術館で開催されている「KAGAYA 星空の世界」展。美しい天空の写真に心が洗われる。 日本全国、そして全世界を巡って、…

暑さ対策あれこれ

日本列島各地で 40度という気温を記録する日々。横浜は早朝でも 30度という暑さ!先週はワクチンの副反応もあり、ほぼ1週間ぶりのジョギングとなったが、心拍数が 128未満、有酸素運動となるようにペースを落として走る。 西日の入る部屋は、午後エアコンを…

4回目のワクチン接種を完了、朝に接種することで副反応の仕事への影響を抑えられた

3回目のワクチンを接種してからちょうど5ヶ月。7月27日に 4回目のワクチン接種を完了した。3回目のモデルナは副反応が強く発熱が丸 2日続いたので、今回はファイザーに戻した。初回の半分の量だが、それでも 2回目同様、38度の発熱が予想される。 そこで今回…

美しい花の写真・映像に元気づけられ(東京都庭園美術館)、水を描いた日本画を見て涼む(山種美術館)

連休の最終日は美術館巡り。 東京都庭園美術館で開催の「蜷川実花 瞬く光の庭」展では、美しい花の写真と映像に元気づけられる。 www.teien-art-museum.ne.jp 山種美術館「水のかたち」展では、水をテーマにした日本画で涼む。千住博の滝をはじめ、さまざま…

辻彩奈と阪田知樹、若い二人のデュオの落ち着いた演奏(神奈川県立音楽堂)

もともと年休を取得していたのに生憎の雨となり、予定をキャンセルして午前中は仕事をする。ただ、ヴァイオリニスト・辻彩奈 & ピアニスト・阪田知樹という若い二人のデュオの当日券があると聞いて、午後から休みにして、神奈川県立音楽堂に出かける。雨が降…

石田泰尚スペシャル第3夜:YAMATO String Quartet(YSQ) の弦楽四重奏を堪能する(ミューザ川崎シンフォニーホール)

ヴァイオリニストには見えない、とても特徴のある風貌でありながら、美しい音を響かせる石田泰尚さんのコンサートに行く。「石田泰尚スペシャル 熱狂の夜」と題されたシリーズの第3夜にあたり、YAMATO String Quartet による弦楽四重奏である。石田泰尚さん…

サントリー美術館、泉屋博古館東京と巡る中、指揮者の鈴木優人さんと偶然すれ違った

連日の気温 35度超の天気予報を見て、ゴルフに行くのを諦め、涼しい美術館巡りをする。 まずはサントリー美術館「歌枕 あなたの知らない心の風景」展へ。 www.youtube.com 「吉野」と言えば桜。「龍田」と言えば楓。和歌の世界では、土地が特定のイメージと…

『国立西洋美術館 名画の見かた』を読むことで、より楽しめる「自然と人のダイアローグ」展と常設展(西洋美術館)

国立西洋美術館のリニューアルオープン記念展覧会「自然と人のダイアローグ」を見に行く。ドイツのフォルクヴァング美術館の協力を得て、西洋美術館(西美)の松方コレクションをはじめとする多くの所蔵作品を楽しむことができる。一部の作品を除いて、作品…

幅125m!東京ドームの LED 電光掲示板

東京ドームの新しい電光掲示板の幅は、何と 125m!LED ビジョンと呼ぶらしい。 どちらの投手も乱調で、 5本の本塁打が飛び交う試合。最後は大勢投手が締めた。

都営三田線の新型車両「6500形」を見かけた

ホームコースの理事長杯予選で大叩き、意気消沈しての帰途。武蔵小杉駅で、都営三田線の新型車両「6500形」に遭遇した。5月14日に運航開始した車両である。 www.kotsu.metro.tokyo.jp

美しい風景日本画を観る:「生誕110周年 奥田元宋と日展の巨匠」展(山種美術館)

SOMPO美術館「シダネルとマルタン展」の後は、山種美術館まで足を延ばし、「生誕110周年 奥田元宋と日展の巨匠」展を観る。 奥入瀬を描いた作品が美しい。秋、そして春。二つの大きな絵が展示されている。 《山澗雨趣》は奥只見での写生をもとに描かれている…

「最後の印象派」と称される二人の画家「シダネルとマルタン展」(SOMPO美術館)

「最後の印象派」と称されるフランスの画家、アンリ・ル・シダネルとアンリ・マルタン。この二人に焦点を当てた「シダネルとマルタン展」を観に、SOMPO美術館に足を運ぶ。 www.sompo-museum.org 名前を聞いたことはあるが、その絵をあまり見る機会がない二人…

今さらながら、スカパー!に加入した

今さらながらだが、スカパー!に加入した。その経緯をまとめておく。 今年の4月、Golf Network をやめて GOLF TV に加入したのだが…。今週末の全米プロゴルフ選手権(PGA Championship)は Golf Network、DAZN、AbemaTV でのみ配信されて、GOLF TV では見ら…

「絵のある陶磁器 仁清・乾山・永樂と東洋磁器」展(三井記念美術館)

雨の日の美術館巡り。「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」展を観たあとは都美のレストラン(ここも上野精養軒の経営である)でランチ。そして三井記念美術館へ向かう。リニューアルオープン第1弾の展覧会「絵のある陶磁器 仁清・乾山・永…

巨匠たちの絵を観て西洋美術史を辿る「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」展(東京都美術館)

お休みをとったのに、あいにくの雨。美術館巡りをする。まずは都美(東京都美術館)。そしてリニューアルした三井記念美術館。 朝の渋滞を避けるべく、湾岸線からレインボーブリッジ経由で上野へ。「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」展が…

チェロの響きが心地よい:藤原真理チェロ・リサイタル(神奈川県立音楽堂)

藤原真理さんのチェロを聴く。ピアノは倉戸テル。 kanagawa-geikyo.com 演目はメジャーな「ドイツもの」2曲と、フォーレ。 ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 op.38 休憩 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番 イ長調 op.69 フォーレ:エレジー op.24 …

ドライブ気分で「リアル(写実)のゆくえ」「けずる絵、ひっかく絵」展、そしてランチ(平塚市美術館)

湘南へのドライブも兼ねて、平塚市美術館の「リアル(写実)のゆくえ」展を観に行く。NHK の「日曜美術館 アートシーン」で紹介されていて、面白そうと感じたから。買ったばかりの新しい靴でのお出かけは、ちょっと心が弾む。 入り口では鉄製のイグアナが出…

連休4日目はお墓参りと実家訪問

5月2日。ゴールデンウィーク中の平日を狙って、お墓参りと実家訪問。 高尾霊園は新緑が鮮やかで美しい。いかにもロッカーという雰囲気の方々の姿がちらほら。そうか、今日は忌野清志郎の命日なのだった。 3月にここに来ると花粉どっさりのスギの森が目の前に…

泉屋博古館東京リニューアル記念展「日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京」

泉屋博古館東京がリニューアルした。その最初の記念展覧会は、住友の持つ日本画コレクションを展示した「日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京」展である。 東京の画家として、狩野芳崖、橋本雅邦、菊池容斎、下村観山、小林古径、山口蓬春。京…

見たことのない北斎の絵に出合える「大英博物館 北斎 ―国内の肉筆画の名品とともに―」展(サントリー美術館)

北斎すみだ美術館をはじめ、いくつもの「北斎展」に行き、葛飾北斎の作品はかなりの数見たと思う。たとえば 3年前の「新・北斎展」は圧巻のボリュームであった。だが今回、サントリー美術館で開催されている「大英博物館 北斎 ―国内の肉筆画の名品とともに―…

ゴルフ、岩盤浴、そして飲み食いに明け暮れた神戸への旅

4月28日(金) 連休前日。仕事を早く終わらせて、午後の新幹線で西に向かう。気の置けない友人たちとのゴルフ旅行である。 神戸・三宮駅近くのホテルに泊まり、その日はイタリアンの夕食。 www.the-royalpark.jp TRATTORIA mocchi〒650-0001 兵庫県神戸市中…

藤田真央と東京都交響楽団が対話する新しいシューマンのピアノ協奏曲(東京文化会館)

週末の金曜日、少し早く仕事を切り上げて上野へ。東京文化会館で開催される東京都交響楽団の定期演奏会を聴きに行く。不思議キャラの天才、藤田真央君がシューマンのピアノ協奏曲を弾くのだ。彼の生の演奏を聴くのは初めてで、とても楽しみである。 www.tmso…

「没後50年 鏑木清方展」:鏑木清方は単なる「美人画家」ではなかった(東京国立近代美術館)

「西の松園、東の清方」と、京都の上村松園と並び、「美人画家」として称される鏑木清方。伊東深水や川瀬巴水の師匠でもある。「没後50年 鏑木清方展」が東京国立近代美術館で開催されている。 kiyokata2022.jp 先日の山種美術館の上村松園の展覧会と同じよ…

今日の「メインディッシュ」は KIHACHI のナポレオンパイ

クイーンズスクエアにあった KIHACHI Italian が 2017年 6月に閉店してしまい、とても残念だった。以来、ほぼ 5年ぶりに KIHACHI で食事をした。横浜高島屋にある KIHACH である。 KIHACHI 高島屋横浜店 料理も楽しみだが、実を言うと「ナポレオンパイ」がお…

2022年の桜たち

3月27日:太尾緑道 太尾緑道にはソメイヨシノ、ジンダイアケボノ、横浜緋桜が植えられている。ジンダイアケボノはソメイヨシノより、数日早く開花する。 ソメイヨシノ ジンダイアケボノ 横浜緋桜 枝垂桜 3月28日:鶴見川 ジョギングの途中で足を止めて。 3月…

春のお彼岸を迎えた西方寺の花たち

地元では「花の寺」として知られる西方寺。秋に咲き誇る曼殊沙華が有名だが、春の彼岸を迎えた今は、中日桜、ミモザ、モクレンといったさまざまな花を見ることができる。ゴルフ練習場のすぐ近くでもあり、レッスンに行く途中に寄ってみた。 muranaga.hatenab…

開館55周年記念特別展「上村松園・松篁 ―美人画と花鳥画の世界―」(山種美術館)

トーハクで空也上人像を観た後、山種美術館の開館55周年記念特別展「上村松園・松篁 ―美人画と花鳥画の世界―」に立ち寄る。 「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願とするところのものである。」 自らそう語った上村…