Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

Book

『立花隆のすべて』『精神と物質』:25年の時を超えて

新旧『立花隆のすべて』 あれ?またもや同じ本が2冊? 右は 1996年に発刊された文藝春秋の臨時増刊号『立花隆のすべて』(単行本化・文庫化されている)。左は25年の時を経て、2021年8月に出た『立花隆のすべて』。今年 4月に 80歳で亡くなった立花隆を、さ…

辻惟雄『日本美術の歴史 補訂版』は15年ぶりの改訂になる

辻惟雄『日本美術の歴史』 あれ?同じ本が2冊? 右は、2005年に出版された辻惟雄先生の『日本美術の歴史』。左は、その15年ぶりの改訂版である。書き誤り・書き忘れを改め、新しい作品を加えたり図版を取り替えたりしたということで、『補訂版』とされてい…

安達奈緒子さん脚本のドラマにハマっている

安達奈緒子さん脚本のドラマにハマっている。 まず何と言っても、今放映されている NHK の朝ドラ「おかえりモネ」。 気象予報士の成長を描いた物語だが、海・山・空という自然が相手。その自然にまつわる漁業、林業、気象予報といった仕事が丁寧に描かれてい…

「スロージョギング」のやり方を見直している

去年の11月から、ときどきサボったりしながらだが、週に 3回ほど、ジョギングしている。ランニング初心者ということもあって、気軽に長く続けられそうな「スロージョギング」と呼ばれる走り方を参考にしている。 「にこにこペース」と言われる楽なスピードで…

人出を避けて美術鑑賞をするはずだったのに…。意外と混んでいた「北斎づくし」展

いつものように、サントリー美術館で展覧会を観て、HARBS でランチ。コロナ感染予防のため、人出を避けてゆっくり美術鑑賞するには、最適のコースである。今回もそうやって平穏に休日を過ごすはずだったのだが…。 muranaga.hatenablog.com ランチの間に思い…

4人の「広重」の風景画が勢ぞろいする「映える NIPPON 江戸~昭和 名所を描く」展(府中市美術館)

初代歌川広重、明治の広重と呼ばれた光線画の小林清親、昭和の広重と呼ばれた新版画の川瀬巴水。江戸・明治・昭和の「広重」による風景版画が勢ぞろいする「映える NIPPON 江戸~昭和 名所を描く」展が、府中市美術館で開催されている。 歌川広重の名所江戸…

雨の日の美術館巡り その2:「クールベと海」展(パナソニック汐留美術館)

サントリー美術館で、ミネアポリス美術館所蔵の日本絵画を楽しんだ後は、パナソニック汐留美術館へ向かう。ここでは「クールベと海」展が開催されている。 panasonic.co.jp 19世紀フランスの写実主義を代表する画家の一人、ギュスターヴ・クールベ。既存の体…

『謎解き 鳥獣戯画』を読んで、「特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて」に行った気になる

緊急事態宣言によりトーハクも臨時休館となり、「特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて」に行くこともかなわなくなった。 chojugiga2020.exhibit.jp 謎解き 鳥獣戯画 (とんぼの本)発売日: 2021/03/26メディア: 単行本(ソフトカバー) 代わりに、と言っては何だが、…

川瀬巴水の抒情的な風景版画を満喫する(平塚市美術館)

吉田博や川瀬巴水の風景版画が好きである。2021年は吉田博の展覧会だけでなく、「昭和の広重」と称された川瀬巴水の展覧会も開催される。しかも2回にわたって。まずは今回訪れた平塚市美術館での「川瀬巴水展」。これはもともと去年行われるはずだった展覧会…

ひとめで心を奪われてしまった「渡辺省亭 - 欧米を魅了した花鳥画 -」展(東京藝術大学大学美術館)

かねてより名前は知っていたものの、実物を見る機会がほとんどなかった日本画家・渡辺省亭(1851 - 1918年)。その初めての回顧展「渡辺省亭 - 欧米を魅了した花鳥画 -」が、東京藝術大学大学美術館で開催されており、いそいそと出かけた。そしてその花鳥画…

ターナーと並ぶ英国の風景画家「コンスタブル展」(三菱一号館美術館)

ディーラーの作業が予定より半日早く終了したので、代車から愛車に乗り換え、三菱一号館美術館で開催されている「テート美術館所蔵 コンスタブル展」に出かける。一歳年長の J. M. W. ターナー(1775-1851年)とともに、英国の風景画の評価を高めたジョン・…

長期休館となる前に横浜美術館「トライアローグ」展、「ヨコハマ・ポリフォニー」展に行ってきた

横浜美術館は来月3月1日より、大規模改修工事のため 2年超の長期休館に入る。その前の最後の展覧会となる「トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション」展に行ってきた。そのタイトルの通り、横浜美術館・愛知県美…

「没後70年 吉田博展」(東京都美術館)にて、200点もの木版画を堪能する

「没後70年 吉田博展」が、東京都美術館で1月26日より開催されている。吉田博(1876 - 1950)は、洋画家としての卓越した技術と、日本の伝統的な版画技法を統合することにより、独創的な木版画制作を確立した画家である。吉田博の絵は海外での評価が高く、ダ…

「スロージョギング」を始める

11月。いつもウォーキングしているコースにも秋が訪れている。 もともとは在宅勤務で運動しなくなったからだを動かすために始めたウォーキング。少しづつ進化して、最近は「インターバル速足」、そこに一部ランニングを取り入れていたが、だんだん走りたくな…

新型レヴォーグが正式発表された

2020年10月15日、新型レヴォーグが正式発表された。既に8月20日から先行予約されているし、さまざまな情報が公開されているので、特に目新しいことはなかったが、先行予約で既に 8,290台、受注しているらしい。先進のアイサイト X 搭載の EX が 93% を占める…

竹内栖鳳を巡る小さな旅:大倉集古館から山種美術館へ

雨の土曜日。NHK「日曜美術館アートシーン」で紹介されていた大倉集古館の「近代日本画の華」展に行く。東京ミッドタウンでランチ。その後、思い立って山種美術館「竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス」展まで足を伸ばす。雨の中の都心ドライブは、図らず…

みなとみらいから馬車道へ:川瀬巴水と土屋光逸の美しい風景画を堪能する(神奈川県立歴史博物館)

馬車道にある神奈川県立歴史博物館に行く。曇っていて少し涼しいくらいなので、みなとみらいから、散歩を兼ねて、馬車道まで歩く。海の中に塔が立ち始めていて「何だろう?」と思ったのだが、あとから来年開業予定のロープウェイの工事であることを、友人に…

イギリスの珠玉の美を堪能する「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」(国立西洋美術館)

心待ちにしていた「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」を観るために、国立西洋美術館に出かける。ロンドン・ナショナル・ギャラリー 200年の歴史の中で初めて、館外での大規模な所蔵作品展であり、珠玉の作品 61点すべてが日本初公開である。 「ロンドン…

展覧会の日時指定チケット入手が困難を極めた

今日正午に発売開始の展覧会の日時指定チケット。正午直後にアクセスしたところ、何とかサーバーへのアクセス集中をくぐり抜け、購入画面にたどり着くことができた。必要な情報を入力、無事クレジットカード決済まで進み、あとはパスワードを入れるのみ。し…

「体幹ウォーキング」を心がける

歩くペースに緩急をつけることで「筋トレ」ができるウォーキングを試みている。それと同時に、ふだん歩く時の体の使い方を正すべく、「体幹ウォーキング」を学ぶ。 正しく歩いて体をリセット 体幹ウォーキング作者:金 哲彦発売日: 2017/09/19メディア: Kindl…

「筋トレウォーキング」なるものをやり始めた

ここ1週間、夕方から夜まで、オンライン会議などの仕事が入って、ウォーキングできていない。だいたい 3km(30分)、多い時は 6km(60分)くらい歩いていたのが、ずっと家の中にいる。夕方涼しくなってから歩くことにしていたが、これからは早起きして、朝食…

超絶技巧が凄い「超写実主義絵画の襲来」(Bunkamura ザ・ミュージアム)

多くの展覧会が延期、美術館が閉館している中、会期を短縮して開館している Bunkamura ザ・ミュージアムの「超写実主義絵画の襲来」展に出かける。去年の台風の水害により現在は休館しているホキ美術館所蔵の写実絵画の展覧会である。ホキ美術館には 2017年1…

尊敬するコンピュータ・サイエンティストが、ビジネスの現場にやってきた

研究所時代の同僚で、最も尊敬する同い歳の IT技術者(コンピュータ・サイエンティスト)と、久しぶりに 2人で飲んだ。分散システム、特に OS やミドルウェアの研究開発者であり、Tanenbaum 博士の書いた Minix という教育用 OS の教科書(原書初版)を輪講…

古代史を学び直す

日本書紀成立1300年の年にあたって、特別展「出雲と大和」を観て古代の日本に思いを馳せたのはいいが、僕の日本史の知識は40数年前の中学・高校時代、1970年代のままで止まってしまっていることに、改めて気づかされた。1984年に発見された荒神谷遺跡の銅剣…

絵画のような日常のスナップ:「永遠のソール・ライター」(Bunkamura ザ・ミュージアム)

ニューヨークの街角の何気ない日常。それを見たことのない構図で切り取ったスナップ。ソール・ライターの写真にはどこか惹きつけられる。日常を描いた絵画のような写真だからかもしれない。浮世絵を連想させる大胆な構図だからかもしれない。Bunkamura では…

デンマークの画家ハマスホイが描く静謐な世界:特別展「ハマスホイとデンマーク絵画」(東京都美術館)

トーハクで古代日本に思いを馳せた後は、東京都美術館まで足を伸ばし、ハマスホイというデンマークの画家と、彼につながる 19世紀のデンマーク絵画を紹介する特別展「ハマスホイとデンマーク絵画」を観る。ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864 - 1916)。初めて…

日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」を観て、古代の日本に思いを馳せる(東京国立博物館)

日本書紀成立1300年の特別展「出雲と大和」をトーハクに観に行く。izumo-yamato2020.jp日本書紀の冒頭にある国譲りの神話では、国津神が天津神に国を譲り、国津神であるオオクニヌシは出雲へ鎮座する。神々を司る「幽」を祀る出雲と、現実を司る「顕」を祀る…

『図解・首都高速の科学』で首都高の歴史や技術を学ぶ

首都高速 K7(北線・北西線)が開通した時の複雑な横浜港北ジャンクション(JCT)の図(動画によるシミュレーション付き)を眺めていたら、ブルーバックス『図解・首都高速の科学』を読み返したくなった。この本では、首都高速を紙上で擬似ドライブしながら…

「ダ・ヴィンチ没後500年 夢の実現」展に行く(代官山ヒルサイドフォーラム)

雪交じりの雨の寒い土曜日。代官山に「ダ・ヴィンチ没後500年 夢の実現」展を観に行く。500年前に亡くなったレオナルド・ダ・ヴィンチは万能の天才。画家として現存する作品は16点、完全な姿で残っているのは4点しかないと言う。レオナルド・ダ・ヴィンチ研…

ヨーロッパ美術史を辿ることができる「ブダペストーヨーロッパとハンガリーの美術400年」展(国立新美術館)

国立新美術館で開催中の日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念「ブダペストーヨーロッパとハンガリーの美術400年」展に行ってきた。日本とオーストリアとの国交もちょうど 150周年にあたり、「ハプスブルク展」も開催されたが、1869年当時、「オーストリ…