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「没後70年 吉田博展」が、東京都美術館で1月26日より開催されている。吉田博(1876 - 1950)は、洋画家としての卓越した技術と、日本の伝統的な版画技法を統合することにより、独創的な木版画制作を確立した画家である。吉田博の絵は海外での評価が高く、ダ…
地元の師岡熊野神社へ初詣のあとは、地元・横浜のそごう美術館にて2021年初の展覧会。「ミレーから印象派への流れ展」は、19世紀のフランス絵画を、ミレーに代表されるバルビゾン派から、印象派、そしてナビ派に至るまでの系譜を辿る。著名な画家の作品もあ…
東京都写真美術館を初めて訪ねる。お目当ては「138億光年 宇宙の旅」展。ハッブル宇宙望遠鏡などが捉えた宇宙の写真。その美しさとスケールの大きさに改めて息をのむ。 「138億光年 宇宙の旅」展 月探査機がとらえた「地球の出」 火星探査車キュリオシティに…
コロナ禍において、サントリー美術館は所蔵品を少しづつ公開している。「美を結ぶ。美をひらく。」展は、ここ数年のサントリー美術館で催された展覧会のエッセンスを紹介するものになっている。六つの物語と称して、古伊万里、鍋島、琉球の紅型(びんがた)…
アーティゾン美術館は、素晴らしい建物と言い、西洋画だけでなく日本画にも力を入れているコレクションと言い、石橋財団の豊富な財力を示している。2,800点ものコレクションの中から一部を選んで展示している展覧会も見ごたえがある。 muranaga.hatenablog.c…
新しく生まれ変わったアーティゾン美術館は、非日常のひと時が過ごせる空間である。旧ブリヂストン美術館の時代は、西洋絵画の印象が強かったが、新生アーティゾン美術館・石橋財団は、これから日本画や現代美術にも力を入れていくようで、「琳派と印象派 東…
旧ブリヂストン美術館が5年間の休館を経て、新しくアーティゾン美術館として生まれ変わって開館した。秋の3連休の初日、ようやく訪れることができた。 www.artizon.museum この日開催されていたのは「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」展、そして石橋…
天気のよい週末。葉山まで片道1時間のドライブを思い立つ。神奈川県立近代美術館・葉山館に出かけてみよう、とふと思ったのだ。ここは去年の9月、山口蓬春記念館を訪れた時に立ち寄った美術館で、相模湾を一望することができる。白い壁のモダンな建築が美…
サントリー美術館リニュアル記念第2弾の展覧会は「日本美術の裏の裏」展。サントリー美術館が「生活の中の美」をコンセプトに掲げる中、日本ならではの美の楽しみ方、目に見えていない「裏」に、隠されている「裏」の魅力を紹介する展覧会なのだそうだ。展覧…
雨の土曜日。NHK「日曜美術館アートシーン」で紹介されていた大倉集古館の「近代日本画の華」展に行く。東京ミッドタウンでランチ。その後、思い立って山種美術館「竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス」展まで足を伸ばす。雨の中の都心ドライブは、図らず…
馬車道にある神奈川県立歴史博物館に行く。曇っていて少し涼しいくらいなので、みなとみらいから、散歩を兼ねて、馬車道まで歩く。海の中に塔が立ち始めていて「何だろう?」と思ったのだが、あとから来年開業予定のロープウェイの工事であることを、友人に…
パナソニック汐留美術館に行き、現代日本の工芸美を紹介する「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」を観る。12人の作家の超絶技巧の美しい作品に目を奪われる。 舘鼻則孝 深堀隆介 深堀隆介 深堀さんの金魚は、見た目のような厚みはない。薄く層を重ねて、この立体…
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展でゴッホの《ひまわり》を見たせいでもあるだろう、新しく建築された SOMPO美術館に行って、その所蔵する《ひまわり》と比較してみたくなった。久しぶりに新宿の高層ビル街に出かける。 SOMPO美術館は、損保ジャパン本社…
心待ちにしていた「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」を観るために、国立西洋美術館に出かける。ロンドン・ナショナル・ギャラリー 200年の歴史の中で初めて、館外での大規模な所蔵作品展であり、珠玉の作品 61点すべてが日本初公開である。 「ロンドン…
伝統的な熟練の模写・模造技術と、最新のデジタル技術・2D/3D 印刷技術を融合させることにより、高精度な複製を作り上げる「クローン文化財」技術が、東京藝術大学で開発された。素材・質感・技法・文化的背景・精神性…。さまざまな観点から文化財の精巧な複…
8月1日、梅雨明け。東京国立近代美術館で開催されている「ピーター・ドイグ展」を観に行く。当日の朝、チケットぴあで日時指定チケットを購入、コンビニで受け取ってから、美術館に向かう。 「ピーター・ドイグ展」(東京国立近代美術館) peterdoig-2020.jp…
今日正午に発売開始の展覧会の日時指定チケット。正午直後にアクセスしたところ、何とかサーバーへのアクセス集中をくぐり抜け、購入画面にたどり着くことができた。必要な情報を入力、無事クレジットカード決済まで進み、あとはパスワードを入れるのみ。し…
国立新美術館の「古典 x 現代 2020」展を観た後は、ミッドタウンでランチ。そしてリニューアル・オープンしたサントリー美術館に行き、 「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」展を観る。題名の通り、生活の中の美を扱った展覧会であり、サントリー美術館所蔵の古…
コロナ第2波が来ている中、世間は夏休みに突入した。4連休である。僕の場合、会社方針で夏休みを4月に移動させていたので、3連休。お盆もほぼいつものように仕事をするスケジュールとなっている。「Go To トラベル」という気分にはなれず、状況を見ながら、…
多くの展覧会が延期、美術館が閉館している中、会期を短縮して開館している Bunkamura ザ・ミュージアムの「超写実主義絵画の襲来」展に出かける。去年の台風の水害により現在は休館しているホキ美術館所蔵の写実絵画の展覧会である。ホキ美術館には 2017年1…
ニューヨークの街角の何気ない日常。それを見たことのない構図で切り取ったスナップ。ソール・ライターの写真にはどこか惹きつけられる。日常を描いた絵画のような写真だからかもしれない。浮世絵を連想させる大胆な構図だからかもしれない。Bunkamura では…
両親を訪ねる前に、現代日本美術を専門とする郷さくら美術館に寄って、特別展「中野嘉之の世界」を観る。ふだんは桜の花を中心にした常設展示が行われる小さな美術館だが、今日は中野嘉之氏の作品のみが展示されていた。郷さくら美術館www.satosakura.jpsato…
トーハクで古代日本に思いを馳せた後は、東京都美術館まで足を伸ばし、ハマスホイというデンマークの画家と、彼につながる 19世紀のデンマーク絵画を紹介する特別展「ハマスホイとデンマーク絵画」を観る。ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864 - 1916)。初めて…
日本書紀成立1300年の特別展「出雲と大和」をトーハクに観に行く。izumo-yamato2020.jp日本書紀の冒頭にある国譲りの神話では、国津神が天津神に国を譲り、国津神であるオオクニヌシは出雲へ鎮座する。神々を司る「幽」を祀る出雲と、現実を司る「顕」を祀る…
プロダクトデザイナー、建築家、グラフィックデザイナー、空間デザイナー、照明デザイナー…。さまざまなデザイナーの原画や図面、模型が観られる「㊙︎展 めったに見られないデザイナー達の原画」が、21_21 DESIGN SIGHT で開催されている。21_21 DESIGN SIGH…
21_21 DESIGN SIGHT を訪ねた後、ミッドタウンでランチ、その帰りに山種美術館に寄った。山種美術館が現在の広尾の地に開館して10年、それを記念した特別展「上村松園と美人画の世界」が開催されている。「西の松園、東の清方」と上村松園と並び称された鏑木…
雪交じりの雨の寒い土曜日。代官山に「ダ・ヴィンチ没後500年 夢の実現」展を観に行く。500年前に亡くなったレオナルド・ダ・ヴィンチは万能の天才。画家として現存する作品は16点、完全な姿で残っているのは4点しかないと言う。レオナルド・ダ・ヴィンチ研…
国立新美術館で開催中の日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念「ブダペストーヨーロッパとハンガリーの美術400年」展に行ってきた。日本とオーストリアとの国交もちょうど 150周年にあたり、「ハプスブルク展」も開催されたが、1869年当時、「オーストリ…
皇居・乾通りの紅葉、大嘗宮、竹工芸名品展と巡って、お腹が空いたので、地下鉄で丸の内・ブリックスクエアまで戻ってランチ。昨日(11月29日)開店したばかりというお店で、刺身・焼き魚・肉などのおかず 2品を選べる定食ランチ。刺身もさまざまな魚の組み…
皇居・乾通りの散策と大嘗宮参観を終えた後は、北桔橋門から北の丸公園方面へ。東京国立近代美術館工芸館で開催中の「竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション―メトロポリタン美術館所蔵」を見学した。東京国立近代美術館工芸館東京国立近代美術館…